
私がバッハの音楽を好きになったきっかけは、グールドの演奏するゴルトベルク変奏曲を聴いてしまったことなので、この曲にはけっこう思いれがあります。シフの演奏は、1つ1つの音をキラキラと輝かせるような感じで、聴いていてとても心地よい演奏でした。1つの旋律だけが際だつことなく、複数の旋律が複雑に絡み合って、1つの音の固まりとなって迫ってくるのも快感でした!
シフの演奏では、以前聴いたバッハの平均率クラヴィーアは甘ったるすぎて好きになれませんでしたが、このゴルトベルク変奏曲では甘さはあるものの甘すぎず、とてもいい演奏が繰り広げられていると思います。
最終更新日 : 2022-10-30