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2009-11-21 (Sat) 16:14

ホルモー六景/万城目 学

ホルモー六景先日読み終えた万城目学さんの「鴨川ホルモー」の続編、「ホルモー六景」を読み終えました。

前作は1本のお話でしたが、今回は前作を補完する短編集でした。この作品単独では、今ひとつ何が何だかわからないかもしれませんが、前作を読んでいるとその面白さが倍増します!

第1景色は、京都産業大学玄武組の二人静を主人公としたお話でした。二人静というは、定子と彰子という2人組につけられた名前です。そんな2人が、とある事情で前作では語られなかった影のホルモーを行うことになったのでした。

第2景は、凡ちゃんこと楠木ふみのバイト先での物語です。そこで凡ちゃんは、年下の高校生の少年と仲良くなるのでした。ふとしたことで、凡ちゃんはその少年とデートすることになるのですが、その様子がまるでヘップバーンの「ローマの休日」みたいで楽しかったです。

第3景は、「鴨川ホルモー」の主人公・安倍の物語かと思わせて、ちょっとひねりをきかせた内容だったのが面白かったです。長いホルモーの歴史が垣間見える、ちょっといいお話でした。

第4景は、芦屋の元彼女・山吹巴が、自分でも知らないうちにホルモーと関わってしまうお話でした。
前作を読んだ時、なぜホルモーには4つの集団しかないのか疑問に思いましたが、このお話でその謎が解けました。

第5景は、ホルモー経験者が大学を卒業して、OB・OGとなってからの物語でした。合コンで顔を合わせることになった康と直子は、ホルモーに関するもう1つの真実を知ることになるのでした。

最後となる第6景は、立命館大学白虎隊の細川玲実を主人公にした物語でした。とある老舗旅館で仲居のアルバイトをすることになった玲実は、時を越えた文のやり取りをすることになるのでした。

最終更新日 : 2022-10-30

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