
カレーヌでの軍議を終えて、エルザイムへと向かおうとしているグインとイシュトヴァーンの前に、タラムから来たという使者が現れました。彼はタラムの村がゾンビーたちに襲われていること、そしてその村に現れたマリウスも犠牲になったことをグインたちに告げました。
しかし、グインはその使者を斬りつけました。秘密裏に行動している現在のグインたちの位置を、タラムからの使者が知るはずがないからです。まさにその通りで、その使者こそが闇の司祭グラチウスに操られたゾンビーだったのでした。
グラチウスは、マリウスが自分の手にあることを教えて、グインを自分の元へとおびき寄せようとします。しかし、今のところグインにとって最大の大事はエルザイムでの戦いです。グインは、とりあえずマリウスを救うことは後回しにして、まずは戦いを優先することを決めたのでした。
そして、一刻も早くバルヴィナにいるであろうシルヴィアを救いたいグインは、エルザイム攻略の指揮官をイシュトヴァーンに任せて、自らはバルヴィナ攻略に向かうことを決意したのでした。
そして、ついにエルザイムの戦いが始まりました。深夜にモンゴール・クム連合軍の接近を知ったグインは、すぐさま行動を開始しました。ケイロニア軍が中心となって、エルザイムを一気に攻め落とそうというのです。
戦いは、グインに鍛え抜かれ、新方式の多数の伝令を用意したケイロニア軍が終始優勢に戦いを進めます。そして、ケイロニア軍がついにエルザイム砦の城門を破った時に、援軍にまわっていたイシュトヴァーンが率いるモンゴール・クム連合軍も到着したのでした。
戦いは圧倒的な殲滅戦になり、ケイロニア軍とモンゴール・クム連合軍によって、エルザイムに集結していたユラニア軍2万は、その大半を失ったのでした。
しかし、それでグインは止まりません。戦況が優位に立ったと見るや、エルザイムの戦場をイシュトヴァーンに託して、自らは精鋭を率いてバルヴィナへと向かったのでした。
グインは珍しく、怒りをあらわにしてバルヴィナを目指します。そしてグインに率いられたケイロニア軍は、怒濤のようにバルヴィナに押し寄せたのでした。ここでもエルザイムと同じく激しい戦いが繰り広げられるかと思いきや、なんとダリウス大公に雇われた傭兵たちが反逆を起こして、ダリウスを捕らえてグインに降伏を申し出てきたのでした。
そうして、ようやくグインはダリウスと対面することになりました。しかし、ダリウスはグインの前に引き出されても不敵な態度を崩そうとはしません。なんとダリウスの真の目的は、ケイロニアの皇位を手に入れることではなく、グインの愛するシルヴィアを掠い、グインを苦しめることにあったのです。
なんとかシルヴィアの行方を聞き出そうとするグインの呼びかけもむなしく、ダリウスは自ら毒を飲んで命を落としたのでした。
バルヴィナに姿のないシルヴィアは、今は一体どこにいるのでしょうか!?
最終更新日 : 2022-10-30