
「ヨーロッパのカフェ文化」は、ヨーロッパ全般にわたってカフェの様子を紹介した本でしたが、この本ではその中でもウィーンのカフェについて、より詳しくその歴史や個々のカフェが果たした役割などが紹介されていました。その中でも、特に興味を引かれたのは、文学カフェと呼ばれるカフェの様子でした。
そのお客の中に、昔いくつか作品を読んだシュテファン・ツヴァイクの名前が登場したのが懐かしかったです。「マリー・アントワネット」や「ジョゼフ・フーシェ」などの伝記で知られるツヴァイクですが、彼もまたこの一種独特な雰囲気を持ったカフェに足繁く通っていたのでした。
単にコーヒーを飲むための場所ではなく、人と人との出会い、議論、集まりに欠かせない場として、いきつけのカフェが身近にあるのは、何だかうらやましかったです。そういえば、今思い出しましたが、私も以前よく通っていた喫茶店がありました。その静かな雰囲気が気に入っていたのですが、いつの頃からスポーツクラブに通った後のおじさん、おばさんが頻繁に訪れてお店の中が騒がしくなり、足を運ばなくなったことがあったのを思い出しました。(^^;
そんな日本の喫茶店と、ウィーンのカフェでは歴史も伝統も社会の中で果たしている役割の大きさもはるかに違いますが、日本でもこういったカフェがあればいいのになあという憧れを感じました。
最終更新日 : 2022-10-30