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2009-07-15 (Wed) 23:33

パロのワルツ/栗本 薫

パロのワルツ―グイン・サーガ(25) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第25巻、「パロのワルツ」を読み終えました。

冒頭は、パロに捕らわれている囚人の描写から・・・。これはアストリアスでしょうか!?

赤い盗賊に襲われて、愛するリー・ファを失ったスカールは、パロの賓客としてクリスタルで手厚い看病を受けることになりました。スカール自身の気持ちとしては、すぐにでも兵を率いてイシュトヴァーンを倒しに向かいたいものの、病にやつれた体ではそれもかないません。

そんなスカールがノスフェラスで知ったこと、それを求めてレムスとナリスがそれぞれに動き始めました。最初、リギアがスカールの元へとやって来たのはナリスの指示かと思いましたが、それはリギア自身の気持ちからだったようですね。しかし、ナリスはヴァラキアのイシュトヴァーンについての情報をスカールに伝えませんでした。

そんな時、ナリスを強引にリンダが引き留めました。切羽詰まった様子で、話を聞いて欲しいというのです。そしてナリスは、リンダがイシュトヴァーンと愛し合っている仲だということを知ることになるのでした。リンダは、スカールの口からイシュトヴァーンの消息を聞いて、いてもたってもいられなくなったようです。ナリスはそんなリンダをなだめて、イシュトヴァーンが迎えに来るまでパロでおとなしく待つように言い聞かせるのでした。

その後、スカールの体調も回復して、スカールの歓迎会が開催されることになりました。しかし、主賓であるスカールは、そういった集まりが大嫌いで、どうしても参加すると言ってくれません。
そんなスカールの元へとやって来たのはナリスでした。ナリスはイシュトヴァーンについて知っている情報を餌にして、見事スカールを歓迎会へと出席させることに成功したのでした。

歓迎会では、スカールと折り入って話がしたいとレムスが近づいてきました。そんなレムスに取り憑いて操っている者の正体が、ようやく明らかになりました。なんとレムスは、ノスフェラスで死んだはずの魔導士カル=モルの怨霊に取り憑かれていたのでした。
カル=モルは、スカールがノスフェラスで知り得た情報を強引に引き出そうとします。それを阻止したのは、密かに2人の様子を窺っていたヴァレリウスでした。

ヴァレリウスは、レムスが死霊に取り憑かれていることに気がついていました。しかし、それを知りながらも、死霊を下手に野放しにすることを恐れて、そのままレムスに取り憑かせていたのでした。
そうして、ヴァレリウスはケイロニアでのグインに続き、スカールとも面識を持つことができました。彼が言うには、今後世界の運命に大きく関わってくるのは、グインとスカールになるらしいです。

結局、歓迎会の場ではスカールはナリスと話をすることができませんでした。しかし、その夜ナリスがスカールの元へと現れたのでした。ナリスはスカールに、パロの地下深く隠されている古代機械を見せました。その上で、スカールが知り得た秘密を聞き出そうとしたのでした。しかし、スカールの機知に阻まれて、どうしてもナリスは秘密を知ることができなかったのでした。

しかし、スカールは仇と狙うイシュトヴァーンが、リンダやナリスとどのような関わりがあったのか知ることができました。そして、その夜スカールはパロから脱出することを決意しました。
ヴァレリウスの助けもあり、ようやくスカールはクリスタルから立ち去り、懐かしい草原へ向けて旅立つことになったのでした。

その頃、スカールから受けた傷が元で、イシュトヴァーンは生死の境をさまよっていました。
そんなイシュトヴァーンは、アムネリスと出会ってモンゴールを手に入れることができるのでしょうか!?

最終更新日 : 2022-10-30

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