
最近の音楽の聴き方として、一般的になってきたMP3などの圧縮音源を利用しての音楽鑑賞。これは、やはり最近の音楽の作られ方は、そういう方法で聞かれることを前提として制作されていることがわかって、自分の経験を踏まえて納得できた気がしました。
JPOPなどを、iPodで再生した時、特に違和感は感じないのに、それをステレオで再生するといかにも作られた音的な感じがすると思ったのは、私だけではなかったのだと安心しました。
さらに、デジタル時代になって気軽に音楽が聴ける環境は整いましたが、その一方で音楽に対する制約の多さも気になっていたので(オンラインで購入した音楽ファイルにDRMがついているなど)、これも著者の指摘に共感しました。
中盤で著者が紹介されている、パソコンを使っての音楽管理では、紹介されているソフトがWindowsのものばかりなのは残念でした。また、著者はiTunesやメディアプレイヤーのような統合型のソフトは嫌いなようですが、iTunesを使うとひっきりなしにiTSにアクセスするなど、設定で簡単にそうしないように変更できることに気づかれてないのは残念でした。
後半の、パソコンを母艦として無線でデータを飛ばして、ちょっと高級なアンプやスピーカーを鳴らすという提言は面白かったです。確かにこの方法なら、CDをパソコンに取り込んでしまえば、アルバムを探すのも簡単ですし、デジタルとアナログのいいとこ取りをできている気がしました。
この本を読んだことで、久しぶりに自分のオーディオ・システムを見直してみようと思えたのは収穫でした。(^^)
最終更新日 : 2022-10-30