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2009-07-05 (Sun) 01:03

運命の一日/栗本 薫

運命の一日―グイン・サーガ(22) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第22巻、「運命の一日」を読み終えました。

黒曜宮で何が起きたかも知らず、イリスは早朝の街へと出てきました。そこで彼女は、全ての陰謀が潰えて、やけっぱちになっているバルドゥールと出会ったのでした。バルドゥールは、イリスを殺そうと襲いかかってきます。しかし、逆にイリスに傷を負わされてしまいましたが、イリスの隙を突いて彼女が男ではなく、女だということを知ったのでした。

バルドゥールに抑え込まれて、侵されそうになるイリスでしたが、そんな彼女は突然現れたパリスのおかげで危機を脱することができました。パリスは、シルヴィアに言われて、愚鈍なまでに忠実にマリウスの行方を探していたのでした。

そしてイリスは、ケイロニアの皇太子として名乗りを上げるために出かけようとします。しかし、その前にひとめマリウスに会いたくて、マリウスの所へと出かけてしまったのでした。イリスは、マリウスに危険が近づいていることを知らせ、今度こそサイロンから出て行くように話します。しかし、マリウスはそんなイリスの言葉もうわの空で、たとえイリスが男でもイリスを愛すると告げるのでした。

そんなマリウスを振り切って、復讐を成就させるためにイリスはダリウス大公の元へと向かいました。
そんなイリスの後を追おうとしたマリウスでしたが、イリスの後をつけていたパリスに掠われてしまいました。

シルヴィアがそんなことを企んでいるとは知らず、式典の1日は始まろうとしていました。そんな中、イリスはシルヴィアのいる皇女宮へと忍び込みました。最初はシルヴィアを殺害するつもりだったイリスですが、皇女としてのシルヴィアの孤独を知ったイリスは、もうシルヴィアを殺すことはできなくなってしまいました。
しかし、シルヴィアがパリスにマリウスを掠わせたことを知ったイリスは、マリウスを助け出しシルヴィアのイタズラを阻止しようとするのでした。

その頃、式典はつつがなく進行していました。しかし、その途中でグインはイリスかららしい呼び出しを受けました。しかし、そこに待っていたのは、傷ついたバルドゥールでした。彼はしびれ薬を使ってグインを弱らせ、グインを殺そうと待ち構えていたのです。
しかし、そんなバルドゥールの最期のあがきも、グインの剛勇の前にあっけなく叩き伏せられました。そして毒を盛られたグインは、イリスによって助けられたのでした。

そしてついに、式典の最後を飾る大舞踏会が開催されました。その前に、グインたちがユラニアの使者たちを拘束するという出来事がありましたが、その時にそれに気づいたヴァレリウスとグインの出会いが描かれたのは、ちょっといい感じでした。

シルヴィアの目論見は、結局イリスとグインの活躍によって阻止されました。マリウスは2人の活躍で助け出されました。しかし、マリウスがいなくなったことで困ったのはシルヴィアです。この場をどう切り抜けるのかと思ったら、マリウスを助けて帰ってきたグインにダンスを申し込んだのには驚かされました。

そして、イリスはあくまでマリウスをサイロンから立ち去らせようとします。しかし、イリスが危険に飛び込むことを知ったマリウスは、頑としてイリスの言葉に従おうとはしませんでした。そして、ついにマリウスは、自分がパロの王家に関わる人間だとイリスに打ち明けるのでした。

最終更新日 : 2022-10-30

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