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2009-06-16 (Tue) 21:28

三人の放浪者/栗本 薫

三人の放浪者―グイン・サーガ(17) (ハヤカワ文庫JA)グイン・サーガ第17巻、「三人の放浪者」を読み終えました。この17巻から、いよいよ本格的に放浪篇のスタートです。

リンダやレムスと別れた後、グインは吟遊詩人のマリウス、そしてパロから去ったイシュトヴァーンと共に旅を続けてきたようです。その旅の模様は、外伝で描かれているらしいですが、本伝だけを読んできた人間としては唐突に3人組が出来上がっていたので、読み始めた当初は戸惑いました。
しかも、マリウスがイシュトヴァーンといがみ合っていたりして、以前に登場した時と性格が変わっているような・・・。(^^;

さまざまな冒険をしてきたグイン、マリウス、イシュトヴァーンは、ケイロニアの北方をうろうろしていました。この先の行方を決めかねていた3人でしたが、グインは予知夢とでもいうべき夢を見て、ケイロニアで傭兵となるべく、その都サイロンを目指すことになりました。

最初は人々に好奇の目で見られたグインでしたが、彼の落ち着いた物腰や態度に、かえって人々は彼に対して好意を持つようになっていました。そして、ついにグインたちはサイロンへとたどり着きました。
夢のお告げ通り、グインはダルシウス将軍の元で傭兵として雇ってもらうために出かけます。そこで傭兵の適性を検査されたグインは、将軍の元を訪れていたバルドゥールという冷酷そうな子爵と立ち会うことになってしまいました。

グインとバルドゥールの勝負は、グインの圧勝に終わりましたが、バルドゥールはケイロニアの皇帝アキレウスの娘シルヴィアとの婚約を目論んでいるようですし、今後のグインにとって厄介な相手に目をつけられてしまったですね。

そんなグインを利用して、イシュトヴァーンはのし上がろうと企んでいたようです。しかし、グインに協力を頼んだものの、それを断られてしまいました。ノスフェラス以来の友人だったグインとイシュトヴァーンですが、このまま対立することになってしまうのでしょうか!?

その頃、マリウスは神殿に歌を奉納して、大きな喝采を浴びていました。そこで知り合った酒場の女主人に勧められて、マリウスはその酒場で歌わせてもらうことになりました。そこでもマリウスは喝采を浴びましたが、その帰り道マリウスは誘拐されそうになっている女性を見つけました。
怪しげな男たちの一団、それはなんとグインと戦ったバルドゥールが引き連れていた者たちでした。
マリウスはバルドゥールと戦うことになり、窮地に追い込まれますが、謎の美貌の男に命を救われました。

これがマリウスと美貌の剣士イリス(実は、ケイロニアの皇弟ダリウスの姪オクタヴィア)と、ケイロニア皇女シルヴィアとの出会いだったのでした。マリウスに救われたことで、シルヴィアはマリウスに興味を持った様子ですし、ダリウスからも目をつけられて陰謀に巻き込まれそうな気配ですね。

最終更新日 : 2022-10-30

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