ある意味、今期一番の問題作だったこの作品も、今回でとうとう最終回です。
アバンはいきなり合戦の場面からで驚きました。藤壺の宮との禁断の恋に苦悩し、今都から須磨へと流れてゆく身となった光源氏の心境を、合戦の落ち武者という形でうまく表現していたと思います。
朱雀帝に謹慎を申し出た光源氏でしたが、謹慎場所として選んだのは須磨の地でした。わずかな供だけを連れて、須磨へと流れてゆくことで自らの罪の深さを償おうとしているのでした。そんな光源氏に、また舞を教えて欲しいと温かい言葉をかけられるのでした。
そして、光源氏が須磨へと向かう日が迫りました。そんな夜、人目を忍んでやって来たのは若紫でした。
彼女は光源氏と離れて暮らさねばならない辛さを打ち明けたのでした。そして、光源氏は自分が若紫にとってどれほど大切な存在であるのかを思い知るのでした。そして、そんな若紫を自分の新たな妻とすることを誓うのでした。
須磨への出立の前日、光源氏の乗った牛車が野武士たちに襲われました。彼らはここで光源氏を討って、右大臣家と取り入るつもりのようです。そんな野武士と戦う光源氏の姿は、まるで弁慶と戦う牛若丸のようでした。
その場に頭の中将が駆けつけ、彼らは野武士たちを追い払ったのでした。
そして出立までの残りわずかの時間を、光源氏は若紫と共に過ごしました。次はいつ再び会うことができるかわからぬ2人は、そのまま眠ることもせず、朝まで2人で抱き合って時を過ごしたのでした。
そして、光源氏は須磨へと旅立って行きました。その胸には、たとえ禁断の恋であろうと藤壺への愛は変わらぬという思いと共に・・・。
源氏物語という長大な作品を、わずか11話でどうまとめるのかと思ったら、光源氏の須磨への旅立ちを一つの区切りとしてまとめてきましたね。若紫と光源氏のこれからを匂わせつつ、このアニメのメインはあくまで光源氏と藤壺の禁断の恋だったと。
毎回の裸祭りに、一部では批判の声もあったようですが、それはこの作品の本質を見ていないと思います。この作品で描かれたのは、ファンへのサービスとしての裸ではなく、恋愛の必然、情念の表現としての意味のある裸だったと思います。エロアニメに堕することなく、愛の業の深さをきちんと描いて表現したスタッフの姿勢には敬意を表したいです。
ただ第1話の時にも書きましたが、残念でならなかったのがOP主題歌でした。これが、せっかく豪快で緻密に作り上げられた世界観をぶち壊していたと思います。ED主題歌がよかっただけに、よけいにOPの酷さが気になりました。
アバンはいきなり合戦の場面からで驚きました。藤壺の宮との禁断の恋に苦悩し、今都から須磨へと流れてゆく身となった光源氏の心境を、合戦の落ち武者という形でうまく表現していたと思います。
朱雀帝に謹慎を申し出た光源氏でしたが、謹慎場所として選んだのは須磨の地でした。わずかな供だけを連れて、須磨へと流れてゆくことで自らの罪の深さを償おうとしているのでした。そんな光源氏に、また舞を教えて欲しいと温かい言葉をかけられるのでした。
そして、光源氏が須磨へと向かう日が迫りました。そんな夜、人目を忍んでやって来たのは若紫でした。
彼女は光源氏と離れて暮らさねばならない辛さを打ち明けたのでした。そして、光源氏は自分が若紫にとってどれほど大切な存在であるのかを思い知るのでした。そして、そんな若紫を自分の新たな妻とすることを誓うのでした。
須磨への出立の前日、光源氏の乗った牛車が野武士たちに襲われました。彼らはここで光源氏を討って、右大臣家と取り入るつもりのようです。そんな野武士と戦う光源氏の姿は、まるで弁慶と戦う牛若丸のようでした。
その場に頭の中将が駆けつけ、彼らは野武士たちを追い払ったのでした。
そして出立までの残りわずかの時間を、光源氏は若紫と共に過ごしました。次はいつ再び会うことができるかわからぬ2人は、そのまま眠ることもせず、朝まで2人で抱き合って時を過ごしたのでした。
そして、光源氏は須磨へと旅立って行きました。その胸には、たとえ禁断の恋であろうと藤壺への愛は変わらぬという思いと共に・・・。
源氏物語という長大な作品を、わずか11話でどうまとめるのかと思ったら、光源氏の須磨への旅立ちを一つの区切りとしてまとめてきましたね。若紫と光源氏のこれからを匂わせつつ、このアニメのメインはあくまで光源氏と藤壺の禁断の恋だったと。
毎回の裸祭りに、一部では批判の声もあったようですが、それはこの作品の本質を見ていないと思います。この作品で描かれたのは、ファンへのサービスとしての裸ではなく、恋愛の必然、情念の表現としての意味のある裸だったと思います。エロアニメに堕することなく、愛の業の深さをきちんと描いて表現したスタッフの姿勢には敬意を表したいです。
ただ第1話の時にも書きましたが、残念でならなかったのがOP主題歌でした。これが、せっかく豪快で緻密に作り上げられた世界観をぶち壊していたと思います。ED主題歌がよかっただけに、よけいにOPの酷さが気になりました。
http://variegato.blog34.fc2.com/blog-entry-1597.html
最終更新日 : -0001-11-30
突然謎の合戦風景。矢を浴びる光源氏とか、尼僧姿の藤壺とか。唐突過ぎてついていけませんでした。あれは結局なんだったのでしょうか……夢?それともイメージ映像?謹慎となった源氏は、静かに謹慎する為、自ら須磨に移る事を決意。実際には流刑だったのが、自分の意志で... …
2009/04/04 20:14 無限回廊幻想記譚