日々の記録

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大藪春彦さんの「凶銃ルーガーP08」を読み終えました。

これまで大藪春彦さんの作品は、長編作品を中心に読んできました。短編集が何冊か発売されていることは知っていたのですが、何となくこれまで手を出さずに来ました。
そこで思い切って、手始めにこの「凶銃ルーガーP08」に手を出してみました。この作品は、1つ1つは独立した物語ですが、1つの銃が次々と持ち主を変えてゆくという繋がりのあるお話だったからです。

この本には、4編の作品が収録されていました。最初の主人公は、家を買うためにようやく稼いだお金を悪徳不動産屋に騙し取られてしまった男です。その男は泣き寝入りするしかないところまで追い込まれていましたが、偶然殺し屋が殺し合いを繰り広げた現場に遭遇してしまいました。そこに残された1丁の拳銃。男はそれを手に入れたことで、その銃に操られるかのように狂気の行動に出るのでした。

2人目の主人公は、刑務所から出所してきたヤクザ者です。彼は刑務所に入れられる前に、組の取引した麻薬を持ち逃げしていました。そんな彼を待ち構えていた組の者たちが、彼をつけ狙ってきました。そこを反撃に出た彼は、彼を脅した者が持っていた凶銃を手に入れたのでした。

3人目は、アルバイト生活に嫌気が差している学生です。ヤクザを叩きのめして凶銃を手に入れた彼は、友人と協力して年末年始の百貨店の売り上げを強奪する計画を立てました。その計画は見事に成功したのですが、その後には悲惨な結末が待っていました。

最後に登場するのは、下っ端の刑事です。苦労が多い割に給料が少ない仕事に、彼は嫌気がさしていました。そんな時、彼は凶銃を手に入れました。そして彼は一気に金を儲けるために、大企業の経営者などが集まる賭博場を狙うことにしたのでした。

4つの作品とも物語そのものも面白かったですが、それまで普通の人生を歩いてきた人間が、凶銃と関わったことで次々と運命を狂わせてゆく様子が今までに読んだ大藪作品とは少し違った味わいで楽しめました。

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