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2005-08-10 (Wed) 09:10

屍鬼/小野不由美

屍鬼〈1〉十二国記」などで知られる小野不由美さんの「屍鬼」をようやく読み終えました。

ハードカバー2段組、総ページ数1,200ページ以上の大作でしたので、読み終わるまでに1週間くらいかかりました。読み終えた後は、何か1つの大きな仕事をやり遂げたような気分でした。

お話は外場という外部から隔絶された村を舞台に、村が吸血鬼によって次第に侵されていくホラー作品です。主要な登場人物たちを中心に、とても多くの人間が登場するので最初のうちは誰が誰だったか覚えておくのがたいへんでした。

読んでいて目新しいなあと思ったのは、他のホラー作品と違い主人公の僧侶が吸血鬼やその犠牲者の存在に気づいても、すぐに吸血鬼を倒そうと行動を起こさないことです。逆に吸血鬼たちの人間の血を吸わなければ生きていけない哀れな者として同情している風にさえ見えたことです。
また、屍鬼になってしまった者の視点から物語が描かれているのも新鮮でした。吸血しなければ生きてゆけない者の悲劇が感じられました。

小野さんの他の作品でもそうですが、この作品を読んでいる時もいろいろと考えさせられました。人間にしろ吸血鬼にしろ、他の生き物の犠牲の上でしか生き続けることができない忌まわしさ。
生きること、そして死ぬことについて。

最終更新日 : 2016-04-22

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