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2008-12-22 (Mon) 08:56

少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭 一樹

少女七竈と七人の可愛そうな大人「少女には向かない職業」に続いて、2冊目の桜庭さんの本です。「少女には向かない職業」はライトノベル風でしたが、この作品ではがらりと雰囲気が変わりました。

平凡で地味に生きてきた川村優奈は、小学校の教員をしていたある日、いんらんに取り憑かれてしまいました。それからは何者かに憑かれたように男たちと交わって、そうして生まれてきた誰が父親なのかわからない美しい少女が七竈です。

物語は、時に黒く幻想的な雰囲気で淡々と流れてゆきます。文体としてはメルヘンを読んでいるようで、それでも時に笑えて、またある時には人生の残酷な一面を見せつけられたりします。そんな中で、いつの間にか七竈が自分の意思を持って成長していたのが印象的でした。

最終更新日 : 2022-10-30

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