
平凡で地味に生きてきた川村優奈は、小学校の教員をしていたある日、いんらんに取り憑かれてしまいました。それからは何者かに憑かれたように男たちと交わって、そうして生まれてきた誰が父親なのかわからない美しい少女が七竈です。
物語は、時に黒く幻想的な雰囲気で淡々と流れてゆきます。文体としてはメルヘンを読んでいるようで、それでも時に笑えて、またある時には人生の残酷な一面を見せつけられたりします。そんな中で、いつの間にか七竈が自分の意思を持って成長していたのが印象的でした。
最終更新日 : 2022-10-30
カバーイラストは、さやか。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。 野性時代2005年12月号から2006年5月号までの連載を加筆訂正書... …
2009/05/06 16:27 粋な提案