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2008-12-19 (Fri) 10:55

うつつ・うつら/赤染 晶子

うつつ・うつら桜庭一樹さんの本でこの作品のことを知って、何となく手を出してみました。この本には、「初子さん」と表題作「うつつ・うつら」の2編が収録されています。

「初子さん」は、勉強はあまり得意ではないけれど洋裁が得意で、それで生計を立てている初子さんを主人公にした物語でした。一見ほのぼのとした作品なのですが、読み進んで行くと人生のやるせなさや悲しさを凝縮したような重苦しさが感じられました。
本当の貧乏の辛さ、生きることの苦しさ。読み終わった後も、その澱んだ重さが心の中に残るような作品でした。

表題作の「うつつ・うつら」は、京都の舞台で漫談をしているマドモアゼル鶴子を中心にしたお話です。読み始めた時はコメディかと思いましたが、お話が続くにつれて作品世界がじょじょに壊れてゆくのが、とても気持ち悪くて、最後は吐き気すら感じました。
こういう小説もあるのかと驚きはありましたが、読後感はあまりいいものではありませんでした。でも、一度は読んでみることをお勧めしてみたい本かも。

最終更新日 : 2016-04-22

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