日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆

Top Page › 読書 › 有川 浩 › 海の底/有川 浩
2008-12-13 (Sat) 17:34

海の底/有川 浩

海の底有川さんの自衛隊三部作、第3弾「海の底」を読み終えました。

横須賀基地で基地を市民に開放するイベントを開催していた時に、突如として海から巨大なザリガニが襲いかかってきました。町内の仲間たちとイベントに来ていた子供たちも、その襲撃に巻き込まれてしまいました。彼らはたまたま港に停泊していた、自衛隊の潜水艦に一時的に避難することになりました。
物語はザリガニを阻止しようとする機動隊の活躍と、艦内に閉じこめられてしまった子供たちの2つの視点から描かれます。

個人的には、お話の構成の巧みさ、物語の緊迫感は自衛隊三部作の中でも一番だと思いました。
最終的に現場を自衛隊に譲り渡すことを想定しつつ、その中で最大限の活躍を見せる機動隊。艦内の子供たちの歪んだ町内会の人間関係がじょじょに明らかになってきて、2つの視点から物語を楽しむことができました。

この物語のポイントは、艦内に残された子供たちの中に女の子がいたという点ですね。作者が女性ということもあって、そうした極限状況に女性が置かれた時の心理描写が秀逸だと思いました。
そして閉塞された状況の中で、子供たちを守ろうとする自衛官と、それに反発してしまう中学生の対立も読み応えがありました。
それなりに重い内容を持った作品ですが、ラストの爽やかさが印象的でした。

最終更新日 : -0001-11-30

Comment







管理者にだけ表示を許可