
これまでも、この物語では主役の蘭よりも翠の方がインパクトが強かったですが、今回はそれを再認識させてくれたお話でもありました。
幼い頃に母親から拒絶されてしまった記憶、それは今でも翠を傷つけているようです。普段は凛ラブで明るい一面しか見せない翠ですが、時折見せるこの寂しそうな表情とのギャップがいいですね。みんなの前では無理して明るく振る舞っている健気さが、より際だちます。
学園祭でカフェとお化け屋敷の2つで意見が割れた蘭たちのクラスでしたが、2つを1つにしてお化け屋敷カフェをするということで決定しました。
意外だったのが翠の関西弁です。てっきりクラスでは関西キャラとして定着しているのかと思ったら、いまだに猫を被ってお上品なお嬢様キャラを演じていたんですね。これは、翠がまだ蘭以外には心を許せないということなのでしょうか!?
蘭の家に夕食に招かれた翠は、そこで蘭の両親の馴れ初めを聞くことになりました。蘭の両親は、学園祭で知り合ったのをきっかけに結婚したのでした。しかし、話が子供のことになった時、翠の顔色が変わりました。両親から愛されて育った蘭と違い、翠は両親から遠ざけられて育てられたのですから。
そんな中、とうとう学園祭の当日がやって来ました。翠に割り当てられた仮装は、なんとメデューサ。最初は嫌がっていた翠ですが、メデューサは本当は美少女だったという話に乗せられて、ノリノリでメデューサ役を演じることになりました。
その甲斐あって(?)、普段は翠に無関心な凛も翠の仮装姿を見て頬を赤らめていましたし、これはもしかすると翠×凛のカップリングの始まりとなるでしょうか!?(^^;
学園祭には、蘭の両親も顔を見せました。しかし、その時会場の一部が崩れて、お客としてきていた女の子が下敷きになりそうになりました。蘭と翠は、咄嗟に超能力を使って女の子を助けましたが、超能力を使ったところを、蘭の両親に見られてしまいました。
その後、蘭の両親は2人に話をしました。それは先日の話の続きでした。もし自分の子供が他の子供と違っていたら、確かに悩む。しかし、それでも我が子は大切だと蘭の両親は断言したのでした。
それを聞いて涙を流す翠が、とても印象的でした。きっと翠はずっと誰かにそう言って欲しかったのでしょうね。(/_;)
学園祭が終わり、帰宅した翠に両親からの手紙が届いていました。今は外国で暮らしているようですが、少しずつ翠と両親との距離は縮まっているようです。いつか翠も両親と一緒に暮らせる日が来るといいですね。(^^)
今回は、10話に続いての久しぶりの1話完結のお話でした。楽しそうな学園祭の描写の裏側で、翠の心に踏み込んだお話になっていてとてもよかったです。
最終更新日 : 2022-10-30
カフェ・ド・オバケ屋敷、どうなるかと思いましたが意外と楽しそう。予想外に留衣の …
2008/11/09 09:59 スターライト☆ステージ