
今回は、これまでのように1話で1エピソードではなく、1巻通してのお話となりました。
敦賀の原発にヘリが突っ込むというテロが発生しました。最初は図書隊とは関わりのない話かと思いましたが、そのテロの手口が作家・当麻蔵人の書いた小説と酷似していたことから、良化委員会が当麻を拉致して執筆活動に制限を加えようとする動きがありました。
郁たちはそんな当麻を守って、とうとう図書隊と良化委員会の裁判での全面的な戦いが始まってしまうのでした。しかし、最高裁の判決は、良化委員会側に有利な判決となり、当麻は起死回生の手段として海外への亡命という作戦に出ることになってしまいました。
そんな当麻を護衛して、珍しく(笑)郁が大活躍することになるのでした。
物語全体はけっこうハードなのですが、時折挟まれる郁と堂上のおのろけバカップルぶり、いつの間にか柴崎の尻にひかれている手塚、小牧と毬江ちゃんのラブラブぶりには、読んでいて恥ずかしくなってしまいました。(^^;
先日終了したアニメの続きが読めたのはよかったですが、やはり最後まで作品の抱えるテーマの重さと郁たちのお気楽さのギャップに違和感がありました。銃でドンパチやっている世界のわりには、登場人物たちに緊張感が足りないような気がするんですよね。
そのあたりのバランスがもう少しよかったら、もっとお気に入りの作品になったと思います。
最終更新日 : 2022-10-30