
いきなり人生に目的はない。曖昧な幸福を追わないで、快楽を追えという主張には驚かされました。
しかし、よくよく読んでみると、つまらない常識に囚われずに、自分がやりたいことしたいことを最優先させる生き方の痛快さを説かれているように思いました。
本書が発売されたのは、1965年なので内容的に古さを感じる部分もありますが、その根本にある思想は古くなるどころか、今なお心を動かされるものがあると思います。
特に第6章の誘惑を恐れるのではなく、誘惑されてもそれに溺れない心の強さを持つこと。自分自身を貫くために、一匹狼でいることや他人に誤解されることを恐れないこと。仕事さえ遊びとして楽しんでしまうことなど、これを読んでこれまで以上に心にゆとりを持つことができた気がします。
最終更新日 : 2022-10-30