
茨城の図書館に到着してみると、そこは異常な事態が起こっていました。館長が権限を振り回して、勝手に防衛部の武装を解除させていたのです。館長が、戦わずに対話での問題解決を目指す会の関係者だったことからそういう事態になったようですが、いきなり郁たちの前に暗雲が立ちこめました。
郁を待っていた試練は、それだけではありませんでした。館長の影響で、この図書館では防衛部よりも業務部が全てに優先されていたのでした。それだけでなく、郁は業務部の女子職員から数々の嫌がらせをされることになりました。
図書館付属の防衛隊員は、常にこのような状態を当然のこととして受け入れさせられていたのです。
理不尽な扱いに怒る郁でしたが、地元の防衛隊員に謝られ、堂上教官からも空気を読んだ行動を白と言われたことから、泣く泣くその境遇を受け入れることになりました。
郁への嫌がらせは続きましたが、とうとう決定的な事態が起こりました。防衛部の隊員を脅して、郁の弱みを知った業務部の連中は、郁の実家に連絡を取って母親を呼び出したのです。
郁が防衛部で働いていると知って、母親は血相を変えて飛んできました。無理にでも郁を防衛部勤務を辞めさせようとする母と、郁は殴り合いのケンカをしてしまいました。
事前に郁が防衛部に勤務しているらしいことを知っていた父親が間に入って、事態は丸く収まりました。郁のお母さんは、郁が幼い頃に大けがをしたことから、過剰に郁のことを心配するようになっていたのでした。これまで母とは気まずい関係が続いていた郁ですが、ようやく母の本心を知ることができたのでした。
家族まで巻き込んだ嫌がらせに、とうとう郁は業務部の女子に宣戦布告しました。これ以上の妨害行為は、職務妨害として関東図書隊に報告すると断言しました。関東地区の職員の業務査定は、関東図書隊で行われていることを逆手にとった、郁の逆襲でした。
そんな郁の態度に、ようやく業務部員も態度を改めました。そして、そんな郁に励まされるように、これまで迫害されてきた地元の防衛部の女の子たちも、これまで言いたくても言えなかったことを業務部員たちに言ってやったのでした。
今回の業務部員の態度には、はらわたが煮えくり返りました。どこの職場にもあることかもしれませんが、他人を貶めることで自分の優位を確認したい屑はいるものですね。陰湿な嫌がらせに耐え続けた郁が、最後の最後で怒ってくれた時にはすっきりしました。
最終更新日 : -0001-11-30
* by 横溝ルパン
はじめまして。コメントありがとうございます。
今回のお話では、大人のイジメのいやらしさが腹立たしく描かれていましたね。図書隊が完璧な組織として設定されているわけではないと知りつつも、低レベルで陰湿なイジメを見せられると何だかがっくりしました。
>人生に悲観
郁の場合、それはないかなと思います。いつまでもイジメを甘んじて受け続けるタイプではないと思いますので・・・。
今回のお話では、大人のイジメのいやらしさが腹立たしく描かれていましたね。図書隊が完璧な組織として設定されているわけではないと知りつつも、低レベルで陰湿なイジメを見せられると何だかがっくりしました。
>人生に悲観
郁の場合、それはないかなと思います。いつまでもイジメを甘んじて受け続けるタイプではないと思いますので・・・。
大人の世界の虐めですね。
バック・トゥー・ザ・フューチャーでも
”G・マクフライ”も学校で背中に
「僕を蹴ってくれ!」と文章を張られ、
他の男子生徒たちからキックをもらい放題と
似ていますね。
・まだしも許せる
ボソボソ悪口を言う
・許せない
持ち物を手荒に扱う
制服を汚す
倉庫などに幽閉する
手紙で「水戸に去ね!ハゲゴリラ
(幼少期の事故の傷のことを知っていて・・・、
しかも動物なんて・・・、)
パープリンカボチャ」と手紙を書く。
おまけに、「鏡に映したら、鏡を粉々にするブス」まで
書かれたら大ダメージですね。
こりゃ、トップをねらえ!の女の子と同じ目に遭っていますね。
郁もいつか敵と同じ手段で仕返しできればいいのですのにね。
また、最悪の場合郁は、「この世に生きてても・・・、
悲しいだけだ。」と人生に悲観して
屋上から飛び降り自殺にも発展ですね。