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2008-05-20 (Tue) 02:12

不定期エスパー(8)/眉村 卓

長かったイシター・ロウの物語も、とうとうこの「不定期エスパー(8)」で完結します。

ようやくカイヤツ軍団の集合地点へと到達したイシター・ロウでしたが、思わぬ事態が彼を待っていました。軍団の中で戦う意思がある者は、既に戦いへと赴き、そこに残っていたのは戦う意思のない者やけが人・病人だけだったのです。

思いがけない事態に戸惑うイシター・ロウでしたが、けが人の中に軍団での先輩ラタックとエレスコブ家で親しかったヤスバがいるのを見つけました。戦う道を閉ざされた今、イシター・ロウはシェーラたちに2人の治療をお願いします。しかし、ヤスバはシェーラたちの手当を受ける前に息を引き取ってしまったのでした。

ヤスバを埋葬したイシター・ロウは、ラタックと共にシェーラたちと合流しました。そこでイシター・ロウは、エレン・エレスコブがネプトの第1市にいることを知らされました。ネプトーダ連邦の上層部は、既に戦いを放棄することを決定していました。しかし、第1市に駐留するダンコール軍団は、あくまで戦いを続けることを主張して上層部に反逆したのでした。

そんな不穏な情勢の中、イシター・ロウはエレンたちを救出に向かいます。エレンも平和工作を行おうとするメンバーの1人として、反乱軍に命を狙われていたのです。
シェーラたちの手助けもあり、イシター・ロウはエレンたちの救出に成功しました。助けられたエレンたちは、あくまで平和工作を行い、ネプトーダ連邦の今後を見守るために、一時別の世界に身を隠すことにしました。

しかし、既にエレスコブ家の一員ではないイシター・ロウは、エレンたちと同行する必要も意志もありませんでした。迷った末に、イシター・ロウはシェーラたちが実現しようとしている、全ての人間がエスパーになり争いのない世界を実現するために、シェーラたちの世界で常時エスパーになるための教育を受ける決意をしたのでした。
イシター・ロウたちの目的は遠大で、それが実現する日が来るのか誰にもわかりませんが、その日が来ることを信じて、イシター・ロウは新しい世界へと旅立ってゆくのでした。

全8巻に及ぶ長い物語を読み終えて、1つのことをやり遂げた達成感とこれでイシター・ロウの物語が終わってしまった寂しさの両方を感じました。
物語的には、ずっとイシター・ロウの視点で物語が進んできたので、イシター・ロウと一緒に冒険して考えて、成長してゆく気分を味わうことができました。
ただ、物語の中で戦争が描かれるようになってからは、視点がイシター・ロウだけで全体が見えないという不満も感じました。複数の視点から物語が進行していたら、もっとスケールの大きな物語になったかもしれないと考えると、それが少し残念でした。

最終更新日 : -0001-11-30

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