
イルゼはモントリオールの学校で舞台に立つ喜びを知ったようです。ペリーは忙しくてなかなか会えないようですが、弁護士事務所でペリーも熱心に勉強しています。
お別れも言えずにパリへと去ったテディは、新進気鋭の画家としての名声を確立していました。
そんな中、エミリーだけはニュームーンで採用される見込みもない原稿を書き続けているのでした。出版社に小説を送っても、戻ってくるのは不採用の連絡だけ。テディとの悲しい別れが原因なのか、もうエミリーにはひらめきもやってこないようです。
共に夢を語り合った仲間たちが、着実に夢に向かって歩いているのに、エミリーだけが1人取り残されているのでした。
そんなエミリーの理解者は、エミリーの文才を見抜いたカーペンター先生でした。
今エミリーが歩いている苦しい道。それは、かってカーペンター先生も歩いた道だったのではないでしょうか。
先生は、相変わらず学校で子供たちにお芝居をさせながら歴史を教えています。その生徒の中にフェリックス・キングがいたのには驚きました! 以前に登場したジャスパーと同じく、彼も「アボンリーへの道」の登場人物だったからです。
赤毛のアンもアボンリーへの道も、そしてエミリーも1つの世界で繋がっているのは素敵ですね。
元気そうにしていたカーペンター先生ですが、ある日授業中に倒れたという知らせがエミリーにありました。先生は元気そうに振る舞っていましたが、残された時間はもう多くなかったのです。
そんな時、イルゼからの手紙でテディに婚約者がいるらしいことが知らされました。それにショックを受けるエミリーでしたが、さらに大きな悲しみがエミリーを待っていました。
エミリーのよき指導者であるカーペンター先生の命が尽きようとしていたのです。
最期の時を前に、カーペンター先生はエミリーに詩を朗読してくれとお願いします。
先生の部屋の壁に飾られた、エミリーたちの写真やテディの絵、そして初めて活字になったエミリーの詩。エミリーたちは、先生にとっても特別な生徒たちだったのでした。
カーペンター先生は最後の最後まで先生であり続けました。苦しい息の中、先生がエミリーにアドバイスをし続ける場面には泣かされました。(/_;)
そうして、カーペンター先生は天へと召されてゆきました。後に1人残されたエミリーは、多くの悲しみから立ち直って、再び書き続けることができるのでしょうか!?
残り話数も少なくなって、物語が盛り上がってきました。あの書かずにいられなかったエミリーが、書くことができなくなる日がやってこようとは!
作家への道のりは、何と厳しいものなのでしょうか。
作家になりたいというエミリーの夢は、かってその道を志して挫折したカーペンター先生の夢にもなっていたのでしょうね。季節と同じく、エミリーの心にも冬がやって来ていますが、この長い冬を抜けて春がやってくるのはいつになるのでしょうか。
次回以降のお話が楽しみです。
最終更新日 : 2022-10-30
* by 横溝ルパン
こんにちは。こちらこそお世話になります。
エミリーとカーペンター先生の関係、本当に素晴らしいものでしたよね。死の床にあっても、先生が最後の最後までエミリーのことを心配し続けているのには、ぐっときました。(/_;)
私もドラマ版の「アボンリーへの道」は毎週楽しみにしていました。(^^)
なので、エミリーの中で時折アボンリーの登場人物の名前が出てくると、それだけでうれしくなってしまいました。
モンゴメリーの小説は、私も読んでない作品がたくさんあるので、この機会に読んでみたいと思います。
エミリーとカーペンター先生の関係、本当に素晴らしいものでしたよね。死の床にあっても、先生が最後の最後までエミリーのことを心配し続けているのには、ぐっときました。(/_;)
私もドラマ版の「アボンリーへの道」は毎週楽しみにしていました。(^^)
なので、エミリーの中で時折アボンリーの登場人物の名前が出てくると、それだけでうれしくなってしまいました。
モンゴメリーの小説は、私も読んでない作品がたくさんあるので、この機会に読んでみたいと思います。
* by ある名作ファン
>そんなエミリーの理解者は、エミリーの文才を見抜いたカーペンター先生でした。
「君はまだ気づいてないのかね。ひらめきはやってなど来ないと言うことに・・・。ひらめきは君自身の中にある。自分の内面を見つめろ。君は、光そのものなんだよ!エミリー・バード・スター!」
いつも厳しく、そしてやさしくエミリーを支えてくれるカーペンター先生。先生も歩んだ苦難の道だからこそ、エミリーの気持ちを本当に理解できるのかもしれませんね。
>テディに婚約者
テディのことを思って走っているうちに失望の家に着き、扉を開ける勇気もなく雨に濡れながら泣いているエミリーに、小説の落選の知らせ、そして先生の様態の急変・・・。畳み掛けるようにやってきた悲劇の前になすすべなく翻弄されるエミリー・・・。こんなに深刻で、こんなに心を動かされる話は初めてでした。
>カーペンター先生は最後の最後まで先生であり続けました。
私も泣きました・・・。
最後の瞬間までエミリーにアドバイスしようとする先生の気持ちと、エミリーの先生との思い出を詠んだ詩には本当に涙させられました・・・。
「君は、君自身を喜ばせる以外には、 決して書かないと・・・。約束してくれ・・・。」
という先生の言葉は、エミリーにとっての大きな指針になったことでしょう。
涙に声を詰まらせながらエミリーが詠んだ思い出の詩も、これまでで一番感動する詩でした。
エミリーの川上とも子さんと先生の大塚明夫さんの熱演がすごかったです。
川上さんの声はちょっと癖がある声だなあと思っていたのですが、やっぱりすごい演技力ですね・・・。
>フェリシティ・キングがいた
確かにフェリックスって言っていましたね!
こういう関連作品からちょっと名前を借りてくるというのはファンにとっては嬉しいですね。
あの子供のキャラクターもかわいかったです。
そういえば、「雪の中の告白」の成績優秀者のところは、8位にGilbert Blytue、3位にSally Potsがいますよ。サリー・ポッツと言うと、アボンリーへの道でセーラをいじめようとしてヒルだらけにされた子ですよね。(笑)
PS:今回の話の分をサイトにアップしてみました。もう名言ばかりで、どこも端折れないです。(笑)
イラストももう少しいろいろなシーンを描きたいのですが、本命のシーンはなかなか模写が難しいです・・・。そのうちもうちょっとイラストを増やしたいです。
「君はまだ気づいてないのかね。ひらめきはやってなど来ないと言うことに・・・。ひらめきは君自身の中にある。自分の内面を見つめろ。君は、光そのものなんだよ!エミリー・バード・スター!」
いつも厳しく、そしてやさしくエミリーを支えてくれるカーペンター先生。先生も歩んだ苦難の道だからこそ、エミリーの気持ちを本当に理解できるのかもしれませんね。
>テディに婚約者
テディのことを思って走っているうちに失望の家に着き、扉を開ける勇気もなく雨に濡れながら泣いているエミリーに、小説の落選の知らせ、そして先生の様態の急変・・・。畳み掛けるようにやってきた悲劇の前になすすべなく翻弄されるエミリー・・・。こんなに深刻で、こんなに心を動かされる話は初めてでした。
>カーペンター先生は最後の最後まで先生であり続けました。
私も泣きました・・・。
最後の瞬間までエミリーにアドバイスしようとする先生の気持ちと、エミリーの先生との思い出を詠んだ詩には本当に涙させられました・・・。
「君は、君自身を喜ばせる以外には、 決して書かないと・・・。約束してくれ・・・。」
という先生の言葉は、エミリーにとっての大きな指針になったことでしょう。
涙に声を詰まらせながらエミリーが詠んだ思い出の詩も、これまでで一番感動する詩でした。
エミリーの川上とも子さんと先生の大塚明夫さんの熱演がすごかったです。
川上さんの声はちょっと癖がある声だなあと思っていたのですが、やっぱりすごい演技力ですね・・・。
>フェリシティ・キングがいた
確かにフェリックスって言っていましたね!
こういう関連作品からちょっと名前を借りてくるというのはファンにとっては嬉しいですね。
あの子供のキャラクターもかわいかったです。
そういえば、「雪の中の告白」の成績優秀者のところは、8位にGilbert Blytue、3位にSally Potsがいますよ。サリー・ポッツと言うと、アボンリーへの道でセーラをいじめようとしてヒルだらけにされた子ですよね。(笑)
PS:今回の話の分をサイトにアップしてみました。もう名言ばかりで、どこも端折れないです。(笑)
イラストももう少しいろいろなシーンを描きたいのですが、本命のシーンはなかなか模写が難しいです・・・。そのうちもうちょっとイラストを増やしたいです。
* by 横溝ルパン
こんにちは。いつもお世話になります。
エミリーとカーペンター先生のやり取り、本当によかったですね。前回もドラマチックな展開でしたが、今回はそれ以上に盛り上がって泣かされました。(/_;)
今回のエミリーは、悲劇のヒロインでしたね。
テディの婚約、小説の落選、そして尊敬するカーペンター先生の死。
この過酷な運命に、エミリーがどう立ち向かうのか気になります。
川上とも子さんと大塚明夫さんの熱演は凄かったですね。ベテラン声優さんの凄さを見せつけてくれましたね。(^^)
それから、登場していたのは、フェリシティじゃなくてフェリックスの方でしたね。
感想を修正させていただきます。(^^;
成績優秀者の名前に、ギルバートやサリーの名前があったのは気がつきませんでした。
エミリーでのローダといい、アボンリーでのサリーといい、この手のキャラはモンゴメリー作品での定番ですよね。
それから、イラストとあらすじ拝見させていただきました。
あらすじの力の入り方が素晴らしいですね。
イラストのエミリーの表情も絶妙だと思います。お忙しい中たいへんでしょうが、この先もっとイラストも充実してゆくといいですね。(^^)
エミリーとカーペンター先生のやり取り、本当によかったですね。前回もドラマチックな展開でしたが、今回はそれ以上に盛り上がって泣かされました。(/_;)
今回のエミリーは、悲劇のヒロインでしたね。
テディの婚約、小説の落選、そして尊敬するカーペンター先生の死。
この過酷な運命に、エミリーがどう立ち向かうのか気になります。
川上とも子さんと大塚明夫さんの熱演は凄かったですね。ベテラン声優さんの凄さを見せつけてくれましたね。(^^)
それから、登場していたのは、フェリシティじゃなくてフェリックスの方でしたね。
感想を修正させていただきます。(^^;
成績優秀者の名前に、ギルバートやサリーの名前があったのは気がつきませんでした。
エミリーでのローダといい、アボンリーでのサリーといい、この手のキャラはモンゴメリー作品での定番ですよね。
それから、イラストとあらすじ拝見させていただきました。
あらすじの力の入り方が素晴らしいですね。
イラストのエミリーの表情も絶妙だと思います。お忙しい中たいへんでしょうが、この先もっとイラストも充実してゆくといいですね。(^^)
* by ある名作ファン
この前お邪魔したときに、「上手くいかないなあ・・・。」と言っていたイラストですが、やっと完成しました。
カーペンター先生とエミリー、そしてセピア色の集合写真です。
カーペンター先生は斜め下からの構図だったのでなかなかバランスが取れなくて難しかったです。
(私のイラストはトレス(すかしてなぞる)ではなく、TVを見ながら手元の紙に絵を書いていくので、集合写真は一人ずつ描いているうちにだんだん誤差が蓄積していくのが怖いですが(笑)そのぶん完成すると充実感がありますね。(笑))
>エミリーでのローダといい、アボンリーでのサリー
モンゴメリではないですが、ワイルダーの「大草原の小さな家」のネリーも似たような性格ですよね。
カーペンター先生とエミリー、そしてセピア色の集合写真です。
カーペンター先生は斜め下からの構図だったのでなかなかバランスが取れなくて難しかったです。
(私のイラストはトレス(すかしてなぞる)ではなく、TVを見ながら手元の紙に絵を書いていくので、集合写真は一人ずつ描いているうちにだんだん誤差が蓄積していくのが怖いですが(笑)そのぶん完成すると充実感がありますね。(笑))
>エミリーでのローダといい、アボンリーでのサリー
モンゴメリではないですが、ワイルダーの「大草原の小さな家」のネリーも似たような性格ですよね。
* by 横溝ルパン
こんばんは。いつもお世話になります。
イラスト、拝見させていただきました。アニメの感動が蘇る、超力作ですね!
ある名作ファンさんのイラストを見ていたら、思わずまたほろっとしてしまいました。(/_;)
それから、毎回のイラストをどうやって描かれているのかと思っていましたが、テレビを見ながら描かれているとは凄いですね。
NHKから作画スタッフとして参加してくださいとか言われませんか!?(^^;
「大草原の小さな家」のネリーも、ローダやサリーと同じタイプのキャラですね。
この手の作品では、このタイプのキャラはお約束ですよね。(笑)
イラスト、拝見させていただきました。アニメの感動が蘇る、超力作ですね!
ある名作ファンさんのイラストを見ていたら、思わずまたほろっとしてしまいました。(/_;)
それから、毎回のイラストをどうやって描かれているのかと思っていましたが、テレビを見ながら描かれているとは凄いですね。
NHKから作画スタッフとして参加してくださいとか言われませんか!?(^^;
「大草原の小さな家」のネリーも、ローダやサリーと同じタイプのキャラですね。
この手の作品では、このタイプのキャラはお約束ですよね。(笑)
>カーペンター先生は最後の最後まで先生であり続けました。
この文章を読んで再び涙がジンワリ込み上げてきました…っ。
エミリーとカーペンター先生は、お互いにかけがえのない出会いと絆を得る事が出来たんだなぁと思いました。
ところで「アボンリーへの道」の登場人物たちもチラホラ出ているようですね。
昔ドラマ版の「アボンリーへの道」を毎週楽しみに観ていた事を思い出します。
「赤毛のアン」以外、モンゴメリの小説をまだ読んでいないので、機会があったら読んでみたいと思いました。