時々の記録

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2007-08-14 (Tue) 14:21

風の少女エミリー #19

ローダの誕生パーティでジョー・ローズと詩を朗読したことで、エミリーは町でも噂の的になっています。そんな時、とうとう雑誌にエミリーの詩が掲載されたのでした。

「庭園と森林」に詩が掲載されて、エミリーはすっかり舞い上がっています。エミリーは早速カーペンター先生の所へ、詩が掲載された雑誌を持って駆けつけました。しかし、先生はエミリーが到着するよりも前に、その雑誌を手に入れてエミリーの詩が載っていることを知っていたのでした。

多くの人たちがエミリーを祝福してくれましたが、その中でもカーペンター先生とエリザベス叔母さんの反応がよかったです。エミリーのささやかな勝利を喜びつつも、センチメンタルすぎる文章や傍点の使い方をたしなめて、エミリーの進む道の厳しさを教えるカーペンター先生。
エミリーの詩をくだらないと口では言いつつも、ジュリエットの写真に向かって微笑むエリザベス叔母さんの可愛さ。(^^;

そんなエミリーの評判を聞いて、亡くなったピーター・ドギアの奥さんが、主人のための追悼詩を書いて欲しいとエミリーに依頼に来ました。
エリザベス叔母さんの反対を押し切って、追悼詩の依頼を受けてしまったエミリーでしたが、故人について調べるとピーター・ドギアは怠け者の大酒飲みで面白味のない人生を送ったことがわかりました。

それを知って詩を書く意欲がしぼんでしまったエミリーでしたが、そんなエミリーをエリザベス叔母さんは激しく叱りつけるのでした。どんな仕事であっても、それをいったん引き受けたからには約束を守らなければいけない。その約束が守れないなら、エミリーもピーター・ドギアと同じだと言われて、エミリーは怒りにまかせて故人を皮肉った詩を書き上げてしまいました。

翌日、それをカーペンター先生に見せると、先生は自分も夢に破れた者であることをエミリーに打ち明けました。そして、誰にも知り得ない故人の苦しみも知らずに、町の人々の評判だけで故人を嘲笑うような詩を書いたエミリーを非難するのでした。

ピーター・ドギアのお墓参りをしているミセス・ドギアと会って、エミリーはミセス・ドギアだけが感じていた思いを知ることができました。
多くの人たちにとって、ピーター・ドギアは哀れな人生の落伍者だったかもしれません。しかし、ミセス・ドギアにとっては、口に出しては何も言ってくれなかったけれど、ピーター・ドギアは常にミセス・ドギアの幸せを願って必死に生きようとしていたのでした。

それを聞いてエミリーは、ようやく自分が町で評判になったことや、雑誌に詩が掲載されたことで舞い上がっていたことを恥ずかしく思うのでした。そして、文章を書くことの重さと厳しさを改めて思い知るのでした。

今回は、あまりにエミリーが舞い上がりすぎていて、前半は見ているのが辛かったです。
そんな中で唯一の救いは、食事中にピーター・ドギアの話をしたことをたしなめられて、ローラ叔母さんが頬を染める場面でした。(^^;

追悼詩を書く前に、舞い上がったエミリーが、真実を語り、多くの人々を驚かせるような詩を書こうとする場面では、エミリーにそれは違うと叫びたくなりました。
故人を追悼する詩に必要なのは、真実でもなければ素晴らしい文章の技巧でもなく、亡くなった人を偲ぶ気持ちと、亡くなった人の身近にいる人たちの心を慰めるものであることが何より大切ではないでしょうか。

後半の、エリザベス叔母さんに怒られてから、カーペンター先生の批判、そしてミセス・ドギアとのやり取りはとてもよかったです。
まだ子供のエミリーにはわからなかったでしょうが、人生には才能が及ばない苦しみ、努力することすらできない苦しみなど、その人だけしか知り得ないさまざまな苦しみがあるものです。

もしかしたら、エミリーだけでなく、今回のお話を見た子供たちにもピーター・ドギアやカーペンター先生の苦しみはわからなかったかもしれません。
未来への夢がいっぱいの子供たちに、今すぐこのお話を理解して欲しいとは思いませんが、できることなら大人になってさまざまな苦しみを経験した後で、もう一度このお話を見直して欲しいと思います。

最終更新日 : 2022-10-30

* by ある名作ファン
>今回は、あまりにエミリーが舞い上がりすぎていて、前半は見ているのが辛かったです。
私も、エミリーが「『真実の響き』を持つ詩が書ける自分こそ追悼氏を書くのにふさわしい」とか言っているときにはちょっと「おい!」と言いたくなりました。(笑)

>追悼詩を書く前に、舞い上がったエミリーが、真実を語り、多くの人々を驚かせるような詩を書こうとする場面
わたしも同じことを思いました。亡くなった人のことを偲び、身近な人の気持ちを慰める、それが追悼の詩で一番大切なことでしょう。
自分の暗い過去をあえて引き合いに出して、エミリーのことを諭したカーペンター先生、そして、
「口では何にも言わなかったけれど、あの人は私の人生を自分の人生と同じくらい、大切に思ってくれていました・・・。私は何もしてあげられなかったけど、 だから、最後だけでもあの人にいい思いをさせてやりたいと思ったんです。有名なあなたに詩を書いてもらって、神様のところに送ってやれたらって・・・。」
というミセス・ドギアの言葉を聞いて、エミリーが技巧ではない詩の「本当の心」を見つける、というのが、今回のメインテーマなんでしょうね。

>人生には才能が及ばない苦しみ、努力することすらできない苦しみなど、その人だけしか知り得ないさまざまな苦しみがあるものです。
ホームレスの方に放火するなどのひどい事件が起こるのは、こういう苦しみを理解できないからなのかなあと思います。

子供の今は、まだ分からなくてもいい、でも、このお話を見た人が、そういう人の苦しみも分かってあげられる大人になって欲しいなあと思います。
そして、こういうメッセージを伝えようとしているということが、エミリーのような名作アニメが名作アニメと言われるにふさわしいゆえんではないでしょうか。

PS:エミリーももう折り返し地点を過ぎていますが、NHKにはエミリーの後もぜひ名作アニメ路線を定着させていって欲しいです。
視聴率も時間枠のせいかあまり高くないようですが、こういうアニメこそ、「教育テレビ」にふさわしい、そしてNHKの良心として残していって欲しいと思います。

PS2:サントラはVol2が出るそうですが、ムック本はやはり出そうにありません・・・。NHKに直接メールでお願いするしかないかもしれませんね・・・。(電脳コイルのように出版社とつながりがあれば関連書籍も山ほど発売されそうなのですが・・・。やはり名作アニメはマイナーなんでしょうか・・・。)

* by 横溝ルパン
こんにちは。またまたありがとうございます。

追悼詩を依頼されて舞い上がるエミリーの反応は、ちょっと見ていて辛かったですよね。
19話と20話を経験したことで、エミリーが人を傷つける文章でなく、人を癒したり励ます文章を書くようになって欲しいと思いました。

>こういうメッセージを伝えようとしているということが、エミリーのような名作アニメが名作アニメと言われるにふさわしいゆえん
これ、本当にそうですね。
明るく楽しく、夢と希望に溢れる作品もいいですが、それだけでは何か不足していると思います。
痛みや苦しみ、辛さも知ってこそ、人を思いやる気持ちが生まれるような気がします。

NHKの名作アニメ、エミリーで終わりにするのではなく、この先もずっと続けて欲しいですね。
民放が視聴率優先の番組作りをしているからこそ、NHKにはこの分野でより一層がんばってもらいたいですね。

ムック本は、やはり厳しいようですね。(涙)
2枚目のサントラのが救いですね。
出版物を出せないなら、せめて夕方やゴールデンタイムでの再放送を実現して欲しいです。

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>今回は、あまりにエミリーが舞い上がりすぎていて、前半は見ているのが辛かったです。
私も、エミリーが「『真実の響き』を持つ詩が書ける自分こそ追悼氏を書くのにふさわしい」とか言っているときにはちょっと「おい!」と言いたくなりました。(笑)

>追悼詩を書く前に、舞い上がったエミリーが、真実を語り、多くの人々を驚かせるような詩を書こうとする場面
わたしも同じことを思いました。亡くなった人のことを偲び、身近な人の気持ちを慰める、それが追悼の詩で一番大切なことでしょう。
自分の暗い過去をあえて引き合いに出して、エミリーのことを諭したカーペンター先生、そして、
「口では何にも言わなかったけれど、あの人は私の人生を自分の人生と同じくらい、大切に思ってくれていました・・・。私は何もしてあげられなかったけど、 だから、最後だけでもあの人にいい思いをさせてやりたいと思ったんです。有名なあなたに詩を書いてもらって、神様のところに送ってやれたらって・・・。」
というミセス・ドギアの言葉を聞いて、エミリーが技巧ではない詩の「本当の心」を見つける、というのが、今回のメインテーマなんでしょうね。

>人生には才能が及ばない苦しみ、努力することすらできない苦しみなど、その人だけしか知り得ないさまざまな苦しみがあるものです。
ホームレスの方に放火するなどのひどい事件が起こるのは、こういう苦しみを理解できないからなのかなあと思います。

子供の今は、まだ分からなくてもいい、でも、このお話を見た人が、そういう人の苦しみも分かってあげられる大人になって欲しいなあと思います。
そして、こういうメッセージを伝えようとしているということが、エミリーのような名作アニメが名作アニメと言われるにふさわしいゆえんではないでしょうか。

PS:エミリーももう折り返し地点を過ぎていますが、NHKにはエミリーの後もぜひ名作アニメ路線を定着させていって欲しいです。
視聴率も時間枠のせいかあまり高くないようですが、こういうアニメこそ、「教育テレビ」にふさわしい、そしてNHKの良心として残していって欲しいと思います。

PS2:サントラはVol2が出るそうですが、ムック本はやはり出そうにありません・・・。NHKに直接メールでお願いするしかないかもしれませんね・・・。(電脳コイルのように出版社とつながりがあれば関連書籍も山ほど発売されそうなのですが・・・。やはり名作アニメはマイナーなんでしょうか・・・。)
2007-08-20-23:58ある名作ファン [ 返信 * 編集 ]

こんにちは。またまたありがとうございます。

追悼詩を依頼されて舞い上がるエミリーの反応は、ちょっと見ていて辛かったですよね。
19話と20話を経験したことで、エミリーが人を傷つける文章でなく、人を癒したり励ます文章を書くようになって欲しいと思いました。

>こういうメッセージを伝えようとしているということが、エミリーのような名作アニメが名作アニメと言われるにふさわしいゆえん
これ、本当にそうですね。
明るく楽しく、夢と希望に溢れる作品もいいですが、それだけでは何か不足していると思います。
痛みや苦しみ、辛さも知ってこそ、人を思いやる気持ちが生まれるような気がします。

NHKの名作アニメ、エミリーで終わりにするのではなく、この先もずっと続けて欲しいですね。
民放が視聴率優先の番組作りをしているからこそ、NHKにはこの分野でより一層がんばってもらいたいですね。

ムック本は、やはり厳しいようですね。(涙)
2枚目のサントラのが救いですね。
出版物を出せないなら、せめて夕方やゴールデンタイムでの再放送を実現して欲しいです。
2007-08-21-19:14横溝ルパン [ 返信 * 編集 ]

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