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2007-07-30 (Mon) 18:17

義珍の拳/今野 敏

義珍の拳沖縄の伝統武術・唐手を空手として本土に紹介した、富名腰(船越)義珍の物語です。

幼い頃は病弱でひ弱な少年だった義珍ですが、唐手を習い始めてから健康で元気な体へと変わってゆきました。義珍が習った空手は、今のフルコンタクトの空手とは違い、何年もかけて1つの型を師匠について練り上げてゆくというものでした。
その動きも今のような、腰を落として体を固めてやるようなものではなく、ゆっくりと流れるように動くものだったようです。

義珍は元々、唐手で健康になることが目的で、それで試合をしようとか戦おうとは考えていませんでした。しかし、空手が多くの人に知られるようになる中で、じっくりと時間をかけて練り上げるものから、実戦的に戦うスポーツのようなものへと空手が変貌していってしまいました。

お話の後半は、義珍の願いとは別に、空手はどんどんスポーツ化してゆき、本来時間をかけて身につけるべき数々の技はそこで失われてゆきました。義珍はそれを何とかしたいと悩みますが、世の中が変わってゆくように空手が変わることも避けられないものでした。

現在、空手などの格闘技がブームになっていますが、試合をして互いに勝敗を決める道だけではなく、それを一生使わないことを最良と考え、1つの技を練り上げてゆく道もあるのだなあと、空手の別の面の魅力に気づかされました。

最終更新日 : -0001-11-30

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