
周りと同じ、みんなと一緒が何より大切と考える家庭の中で、人と違っても自分のやりたいことをしたいと考えるチズは家族から浮いた存在でした。そんなチズの思いを初めて理解してくれたのが、畑飼先生でした。
どんどん先生に惹かれてゆくチズでしたが、先生はチズの思っているような人間ではありませんでした。
3者面談で、いきなりチズのお姉さんに名刺を渡す畑飼先生。彼は言葉ではチズの意思を尊重しなければいけないと言っていますが、それは本当にチズのことを思っているのではなく、チズのお姉さんに自分を印象づける手段でしかありませんでした。
しかし、これまで家族に理解されない苦しさを味わってきたチズには、先生は初めての理解者に見えたのでした。
そして、急速にチズは畑飼先生に近づいてゆきます。畑飼先生が本当は、女生徒の姿を盗撮している変態教師だとも知らずに。(;_;)
誤ってチズに送られたメールから、チズは自分と先生の肉体関係までが盗撮されていたことを知ります。しかし、本当の衝撃はその後にやって来ました。先生にとってチズとの関係はあくまで遊びで、本命はチズのお姉さんだったのでした。(涙)
今回も重いお話でしたが、これまでの登場人物の行動の理由が、直接語られるわけではないのに、視聴者にきちんと伝わる見せ方がとてもうまかったです。
特に、カコに自然学級に誘われても気乗りしてないチズが、一緒に自然学級に参加するようになった理由。前回カコがチズを水族館に誘った理由。そういったことが、パズルが組み合わさるように見えてくるのは驚きでした。
今まで何を考えているのかわからないチズでしたが、今回を見てとても共感できる登場人物になりました。
私も田舎で暮らしていますので^^;、とにかく何でもみんなで一緒、個人の意思より全体の意思が優先されるあたりに息苦しさを感じることがあります。
チズの両親やお姉さんのように、それに抵抗を感じない人間には田舎はとても暮らしやすい場所ですが、チズのように自分の意思を大切にしたい人間には生きるのが辛い場所だと思います。
次回は、チズがジアースを動かすお話になるようです。どんな展開が待っているのか、怖いような楽しみなような複雑な気分です。(^^;
最終更新日 : -0001-11-30
サブタイトル「傷」 チズが思い出す過去の出来事。 まだ中学1年の彼女は、すでに激しい愛憎のさ中に置かれていた... …
2007/06/11 20:09 オヤジもハマる☆現代アニメ