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2006-12-09 (Sat) 20:31

スリーピング・マーダー/アガサ・クリスティ

古本屋で安売りされていたのを見つけて購入してきました。

お話の大筋や犯人は、アニメの「名探偵ポワロとマープル」で見て覚えていましたが、18年前の記憶の中に埋もれていた殺人事件という謎めいた展開や登場人物たちのやり取りが生き生きしていて、最後まで楽しく読むことができました。

アニメではグエンダと一緒に捜査をしたのはメイベルでしたが、原作では夫のジャイルズ(アニメでは名前しか登場しなかったような記憶があります^^;)がグエンダの犯人捜しに協力していました。
甥のレイモンドとの関わりで、グエンダと知り合ったミス・マープルが、埋もれていた事件を調査する2人の力になるのは同じ展開でした。

久しぶりにクリスティの小説を読んで気がついたのですが、ミス・マープルは本当に不思議な雰囲気を持った女性だと思います。お節介焼きでおしゃべり好きなのに、小説で読むと不思議に落ち着いた物静かな老女という雰囲気があるんですよね。
アニメやドラマなど、数々の役者さんがマープルを演じましたが、この不思議な静けさを演じている方は見たことがありません。どの映像でも、映像になった途端にマープルがお節介なおばあさんとしか感じられなくなってしまいます。

クリスティの探偵としては、ポワロとマープルが有名ですが、映像化された作品でポワロは誰が演じても違和感を感じないのに、マープルは誰が演じても違和感があるのは、主人公でありながら物語の前面には出てこない、マープルの不思議な魅力が感じられないからかもしれません。

最終更新日 : 2022-10-30

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