日々の記録

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ヘッセの読書術草思社から未訳のエッセイなどを収録したシリーズが出ていることは知っていましたが、ヘッセは学生時代に卒業した作家という思いがあったので、なかなかこれらの本に手が出ませんでした。

しかし、偶然図書館に置かれてあった「地獄は克服できる」を読んで、これまでの翻訳とは違った、新しいヘッセ作品の翻訳が行われていることに驚き、そして喜びました。
そんなわけで、もう涸れたと思っていたヘッセの作品への情熱が再び戻ってきました。

この読書術を読んで驚いたのは、ヘッセが古今の名作・古典と言われる作品を数多く精読していたことです。
何度も読み返すほど気に入った本や、一度でもうごめんという本もあったみたいですが、この並外れた読書量がヘッセの作品を支えていたんだなあと感嘆しました。

ヘッセの作品は学生時代に、新潮文庫から発売されていた高橋健二さんの翻訳本を何冊も読みました。「郷愁」「車輪の下」「デーミアン」「荒野の狼」「シッダールタ」「知と愛」。どれも素晴らしかったですが、「荒野の狼」などはかなり共感しつつ読んだ記憶があります。

再び高橋健二さんの訳で読み直そうかと思ったのですが、書店でパラパラと目を通したら、その翻訳の古さが何となく気になってしまいました。翻訳されて時間が経過したせいか、所々に読みにくさを感じたのです。
これを今回読むのはつらいかも!?と思ったら、臨川書店からヘルマン・ヘッセ全集・全16巻の刊行がスタートしていたことを知りました。

これが大当たりでした。とりあえず、昔読んでなかった「ゲルトルート」と「ロスハルデ」が収録されている物を買ってきました。(高橋さんの訳では、それぞれ「春の嵐」「湖畔のアトリエ」と題名がつけられていたような気がします)
文章は、変に硬い言い回しや難解な熟語の使用も控えめに書かれていて、それでいて紛れもなくヘッセの作品だという品位を感じます。まだ全集の半分くらいしか刊行されていませんが、過去に読んだ作品を新しい訳で読んだり、未訳の作品を読むのが、とても楽しみです。

普段は古本主体に購入するのですが、今回ばかりはきちんと利益を出版社に還元させたくて、新書で購入の申し込みをしました。ベストセラーとは縁のなさそうな本ですが、こういう本を出し続けてくれることが出版社の使命だと思いましたので。

地獄は克服できる

ヘルマン・ヘッセ全集 (7)

私も今回のヘッセ全集気に入っています。これまで訳出されていない作品も多く入っており、いっそうヘッセの世界が広がったような気がします。

2007.01.09 03:33 URL | ハンス #- [ 編集 ]

こんにちは。コメントありがとうございます。

この全集、未訳の作品も収録されているのがポイントが高いですよね。翻訳元の全集では、小説や詩以外に評論なども刊行されているそうですので、日本でも続けて翻訳してくれるとうれしいですね。

2007.01.10 14:34 URL | 横溝ルパン #- [ 編集 ]

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