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2006-07-26 (Wed) 23:09

時をかける少女/筒井康隆

映画を見た後、どうしても原作が気になって古本屋で探し出してきました。

やはりアニメの「時をかける少女」とは、雰囲気が全然違う物語でした。こうした古典的なジュブナイル小説には、ちょっと優等生的な少年少女が似合いますね。筒井康隆さんだけでなく、眉村卓さん、豊田有恒さんの小説を夢中になって読んだ時代を思い出しました。(一番好きだったのが眉村卓さんの作品です。「ねじれた町」とか「天才はつくられる」とか大好きでした)

原田知世さんの映画は、主題歌は何となく覚えてますが、内容は全く覚えてないです。テレビドラマにもなったような記憶があるのですが、記憶違いだったかなあ。

原作を読み返したら、懐かしの記憶スイッチが入ってしまったようです。中学生だったと思いますが、友達と競って小説を読み比べてました。圧倒的な量を読んでいる子が1人いて、どうしてもその子には追いつけませんでした。特に平井和正さんの「幻魔大戦」シリーズは、読書グループの中でもカルト的な人気がありました。これ、今考えると主人公たちが世界を救うために新興宗教を作り出すとんでもない物語なんですよね。(^^;

ふと気がついたのですが、昔好きだった作品を読み返すのは、心だけを過去にタイムリープさせるようなものですね。その時一緒に話をした友達の顔、会話の内容、放課後の教室の様子などが、まるで映画でも見ているように心の中に再現されました。

原作のお話、今読むと古くささもありますが、読み終わった後に不思議な詩情というか余韻が残る作品ですね。
時を越えて読み続かれていって欲しい作品ですね。

最終更新日 : 2022-10-30

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