日々の記録

湊が、なぜ地方大会で敗れたのかに気づくお話でした。

地方大会で敗れた風舞高校では、湊がマサさんから弓を引くことを禁じられていました。それが納得できない湊でしたが、その指導には従います。しかし湊の頭からは、弓のことが離れません。

湊と同じように、海斗も悩んでいました。海斗はその原因に気づいているようですが、それを言葉に出せずにいました。しかし、七緒に背中を押されてそれに気づきました。海斗は大会中に湊の射のタイミングが変わったことで、知らず知らず焦って弓を射ていたのです。

一方、風舞に勝ち準優勝を決めた辻峰では、二階堂が他の部員を指導していました。彼らには専用の弓道場もなく、グラウンドの片隅で練習をしていました。そのため天気が悪くなったら、そこで練習は終了です。二階堂にもアドバイスをしてくれる指導者はいますが、その男性は病気で無理はできない状況のようです。

そして湊は、ついに地方大会の時に何がまずかったのか気がつきました。団体戦では、個々の選手が的に当てることも大切ですが、チームとしてのリズムも重要でした。大会の時、湊は愁や二階堂の射に惹かれて、それまでとは違う形で弓を射ていたのです。

試合に勝つことも大切だけれど、弓道には一生かけても究めきれないほどの深みがありました。指導者に見守られながら練習を積み重ねている風舞と、指導者不在でがんばる辻峰。その違いが、全国大会にどう影響するのか気になります。
そうそう。全国大会といえば、女子の方も３人で出場できる大会があるようです。こちらも楽しみですね。