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2022-06-19 (Sun) 17:18

蜘蛛の巣(下)/ピーター・トレメイン

フィデルマ・シリーズ、第5作の「蜘蛛の巣(下)」を読み終えました。

族長殺害の容疑者は、見ることも聞くことも、話すこともできない青年モーエンでした。しかし彼が高い知性を持っていると見抜いたフィデルマは、森の隠者ガドラの力を借りてモーエンと意思疎通が出来るようになりました。

しかし、族長殺害の謎が解けないうちに、新たな殺人事件が次々と起こります。いっけん、無関係に見えるそれらの殺人は、蜘蛛の糸のように複雑に絡み合っていました。フィデルマはエイダルフと共に事実を集めて、事件の背後にあるものを探ります。

ところが、危険はフィデルマたちにも襲いかかります。何者かが、彼らの食べ物に毒茸を入れたのです。フィデルマはそれに気づきましたが、エイダルフはそれを食べて命の危機にさらされます。普段はプライドの高さくる傲慢さや冷たさが印象に残るフィデルマですが、エイダルフの存在の大きさに気づいた場面では、いつもと違う可愛い一面が見られて微笑ましかったです。

そして全ての事実を吟味して、ついにフィデルマは関係者を集会場に呼び出して事件の真相を明らかにします。いっけん、穏やかで平和なアラグリンの谷に隠されていた、痛ましく複雑な人間関係が明らかになり、苦い結末でした。
それでもモーエンのこれからの生き方に、希望が感じられたのが救いでした。

最終更新日 : 2022-06-19

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