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2022-06-13 (Mon) 19:06

蜘蛛の巣(上)/ピーター・トレメイン

しばらく読んでなかったフィデルマ・シリーズですが、ようやく第5作の「蜘蛛の巣(上)」を読み終えました。

今回はフィデルマが、アラグリンの族長エベル殺害事件の真相を調べるために、エイダルフと共に現地に赴くことになりました。その途中の宿で、フィデルマたちは何者かに襲撃されそうになりました。しかし、怪しい男たちが近づいてくる気配に気がついて、彼らを撃退することができました。

ようやくアラグリンに到着すると、族長の後継者候補であるクローンをはじめ、他の人たちもフィデルマによそよそしい態度です。もっとも、いつものようにフィデルマも自分の地位を明らかにして、尊大な態度をとったりしていますので^^;、お互い様な感じではありましたが・・・。

族長殺害の容疑者は、その場で捕らえられていました。しかし、その犯人はなんと目も見えず、耳も聞こえず、言葉を話すこともできない青年でした。アラグリンでは、彼が犯人だと決めつけて、彼を動物のように扱っていました。それを知ったフィデルマは、彼に人として対応するように求めます。なんと7世紀のアイルランドには、すでに障害者を嘲笑してはならないという法律があったのです!

その青年モーエンは、彼を引き取って育てた族長の姉とは、何らかの方法でコミュニケーションをとっていました。彼の部屋を調べたフィデルマは、そこにオガム文字が刻まれた木の棒がありました。アラグリンの者たちが気づいていないだけで、実は彼は高い知性を持っているのかもしれません。

今回はメインとなる物語以外でも、フィデルマとローマ教会派のゴルマーン神父との神学論争も興味深かったです。障害者を神に罰せられた者として排斥したり、盲目的に神の全能を信じていたり、ローマ教会派のキリスト教が現代の私たちから見ていかに偏狭なものなのか、よくわかりました。

フィデルマはモーエンと意思疎通をするために、森の奥深くに住む隠者を探し出すために動き始めました。フィデルマはうまく隠者と出会うことができるのか、そしてモーエンから何を知ることができるのか、この続きが気になります。(^^)

最終更新日 : 2022-06-13

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