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2022-06-04 (Sat) 21:00

涅槃(上)/垣根 涼介

垣根涼介さんの「涅槃(上)」を読み終えました。

この作品の主人公は、戦国武将の1人・宇喜多直家です。宇喜多家は備前でそれなりの勢力を持った土豪でしたが、直家が幼い頃に城を落とされて、郎党は各地に散り散りになりました。しかし直家の父・興家は、武士としては頼みにならない男で、直家たちは知り合いの豪商・阿部善定に保護されて何とか生き延びています。

善定や直家の母は、直家が再び宇喜多家を再興するために力を尽くします。しかし、父の興家は世話になっている善定の娘をはらませてしまう不甲斐なさです。その娘が直家の義母となり、彼はそれまで以上に屈辱的で孤独な生活を送っていました。そして直家は、武士よりも商人になりたいと考えていました。

しかし周囲は、直家が武士となることを願っています。善定の用心棒の柿谷、直家に男女の事を教えてくれた元遊女の紗代、そして黒田親子との出会いを通して、直家は成長していきます。そして、家を再興して次第に勢力を拡大していきます。

驚異的に勢力を拡大しながらも、直家の心はいつも冷めています。そして彼は、自分は臆病だと思っています。しかしだからこそ、慎重に考え抜いた末に行動を起こし、勝てる算段をした上で戦ってきたのです。

宇喜多直家のことはこれまで全く知りませんでしたが、常に周囲から重荷を背負わせられるような生き方をせざるを得ない直家に惹きつけられました。垣根さんの小説らしく(?)、男女の事の描写がやや過剰な気もしましたが^^;、勢力を拡大した直家が下巻ではどうなるのか、この続きが気になります。

最終更新日 : 2022-06-04

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