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2022-05-30 (Mon) 21:54

アンブロークン アロー/神林 長平

13年ぶりにシリーズの第4作「アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風」が発売されたと知って、ず〜〜っと読みかけだった第3作「アンブロークン アロー」をようやく読み終えました。(^^;

自ら進んでジャムとなった、ロンバート大佐からリン・ジャクソンに手紙が届くところから物語は始まります。それはなんと、大佐という代理人を通じてのジャムから人類への宣戦布告でした。そして物語は再び、ジャムの総攻撃にさらされているFAF基地へと移ります。

戦いの中、零は接触してきたジャムの機体をFAF基地へと強制着陸させようとします。それが成功したかと思った時、物語に異変が起きました。爆撃されたはずのFAF基地にその痕跡がなかったり、基地に人の気配がありません。以前と同様に、ジャムに異空間に誘い込まれたのかと思いきや、異変は零と雪風だけでなく、特殊戦司令部そのものにも起きていました。

この巻のメインとなるのは、表題作「アンブロークン アロー」です。異空間かと思った世界、それはジャムあるいは戦闘知性体である雪風が見ている世界を、零たちが体験しているものでした。どこまでがジャムが仕掛けたことで、どこまでが雪風の意志なのかは不明ですが、その世界では零たちは人としての時空間の認識とは異なる存在となっています。

ある場所にいるのと同時に別の場所にも存在して、過去の出来事が未来で進行していたりと、量子論の世界のように彼らの存在はゆらいでいます。この展開には、読んでいて頭が混乱しました。しかし、彼らは彼らのやり方で、自分たちのやるべきことを見いだしました。

そして雪風と零、桂城は超空間を通り抜けて、南極へと赴いていたリン・ジャクソンの前に姿を見せました。超空間が依然として地球と繋がっていることを確認した彼らは、再びフェアリー星へと引き返します。そこでこれから、どんな戦闘が繰り広げられることになるのか、この続きが気になります。

今作は前作以上に哲学的な内容で、読むのに苦労しました。最大の難関は、「アンブロークン アロー」です。今作の中で一番の長さがある物語ですが、次々と変わる場面と延々と続く登場人物たちのやり取り。それを読んでいるうちに、物語を読んでいる自分自身の存在さえも揺らいでいるような気分になりました。(^^;

最終更新日 : 2022-06-04

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