マーリンを救うために、最後の幸せの秘密を求めて、ジャックとアニーは南極に向かいます。
ジャックが庭の落ち葉掃除をしていると、アニーが写真を撮りに来ました。学校の課題で、家族の写真を撮っているのです。その時、ジャックが森の中に光を見つけました。魔法のツリーハウスが戻ってきたと知った2人は、すぐに森へと向かいます。
テディーとキャサリンと再会した2人は、マーリンを救うための最後の冒険に挑みます。今回の目的地は、南極でした。
モーガンから渡されたリドルを手がかりに、2人は南極探検を開始しました。するとペンギンの群れが、2人の前に現れました。
ペンギンたちの様子を見て楽しんでいた2人は、ペンギンの赤ちゃんが海鳥に狙われているのに気づきました。2人は海鳥を追い払い、ペンギンの赤ちゃんを守りました。そしてペンギンたちは、2人の前から立ち去りました。
やがて2人は、南極に設置された観測基地の1つ、マクマード基地にたどり着きました。そこは小さな町のようで、南極とは思えないほどです。
そこで2人は、南極の火山を見学に出かけるグループに潜り込みました。すぐに子供とばれるだろうと思いきや、低い声で話をしたら、小柄な大人だと周囲は思ったようです。(^^; 普通なら絶対ばれそうですが。
火山の側にヘリコプターで到着すると、そこから先はスノーモービルで移動することになります。このツアーの参加者は、事前にスノーモービルの教習を受けていたのです。しかしジャックとアニーは、もちろんスノーモービルの動かし方は知りません。その上、高地訓練もしていなかったので、ジャックは高山病になってしまいました。
スノーモービルで出発する前に、2人が子供だとガイド役の女性にばれてしまいました。ヘリコプターが呼び戻されて、2人は基地に送り返されることになりました。ところが、少し外に出た2人は氷の崖に落ちてしまいました。なんとか2人は無事でしたが、このままここにいたら死んでしまいます。
そこで魔法の杖の力を借りようとしますが、魔法の杖は自分たちを助けるためには使えません。知恵を絞った2人は、自分たちが助かることが、マーリンを助けることにつながると考えて、魔法を使います。最初は魔法が失敗したのかと思いましたが、やがて2人は崖下の洞窟の中にペンギンたちの王国があるのを見つけました。
王国の皇帝ペンギンは、ジャックやアニーと会話をすることができました。この場所こそが、自分たちが探し求めるところだと知った2人は、マーリンを救いたいと皇帝ペンギンに伝えました。すると、ジャックとアニーに助けられた赤ちゃんペンギンが現れました。
その赤ちゃんペンギンは、嵐で両親を失いましたが、勇敢で人生の喜びを知っていました。ジャックがペニーと名づけたそのペンギンは、マーリンの力になりたいと思いました。皇帝の許可を得て、ペニーはジャックたちに同行します。
地上にもどったジャックたちは、ガイドさんとも再会して、再び基地にもどりました。南極の自然には手をつけないのが原則なので、ジャックはペニーを連れていることを知られないように苦心します。それでも何とかその場を切り抜けて、魔法のツリーハウスに戻ることができました。
ジャックたちは急いで、キャメロットへと向かいます。寝たきりになっているマーリンと、2人は再会しました。マーリンに元気になってもらうために、2人はこれまでの冒険で知った幸せの秘密をマーリンに教えます。芭蕉から学んだこと、ダ・ビンチから学んだこと、深海の生き物から学んだこと。そして最後に、ペニーがマーリンに近寄ります。
するとマーリンは、起き上がって元気を取り戻しました。ペニーと出会って、マーリンは誰かを世話する幸せを手に入れたのです。こうしてマーリンを救うミッションは、無事に終了しました。次はどんな冒険が待っているのでしょうか。
YL 2.6〜3.2
総語数 11,986語
最終更新日 : 2022-10-30