日々の記録

双子の千秋と千夏が、ケンカしてしまうお話でした。

歌劇団は10年に１度のイベント「紅華歌劇大運動」の開催を予定しています。今年は100周年ということもあり、どのグループも今まで以上に気合いが入っています。大運動会には各組のメンバーだけでなく、専科と呼ばれる雲の上の大ベテランも参加するとあって、本科生はいつも以上にピリピリしています。

千秋と千夏の２人は、専科の野原ミレイを間近で見ることができて大満足です。２人はミレイの演じたジュリエットをみて、紅華歌劇団に入りたいと思ったからです。

大運動会の準備に追われる中、千秋は偶然に野原ミレイと話をするチャンスを得ました。ところが、ミレイが千夏を千秋と見間違えたことから、ちょっとしたトラブルが発生しました。ミレイが間違って声をかけた時、千夏はあえてそれを無視したのです！

その態度はミレイを腹立たせますが、さらさが双子を見間違えたことを指摘して事なきを得ました。ところが、それをきっかけに千夏と千秋は大ケンカを始めてしまいました。これまで特別に一緒の部屋にしてもらった２人でしたが、互いに顔を合わせるのもイヤで、片方がさらさたちの部屋に"家出"することになりました。(^^;

前にも少し触れられていましたが、本当は千夏は１年前に歌劇団に合格していました。しかし千秋が不合格だったために、入学をとりやめて、今年あらためて２人一緒に合格したのです。そのことで千秋は、千夏に引け目を感じているところがありました。

一方の千夏は先日の演劇実習の時、憧れのジュリエット役に立候補できなかったことを悔しく思っていました。千秋の方は自分の気持ちに素直に、ジュリエット役に立候補したことを妬ましく思っていたのです。

さらさたちまで巻き込んだ大ケンカでしたが、お互いに思っていたことを言い合い、２人はやっと素直になれました。そして千夏は、野原ミレイに失礼な態度をとってしまったことを謝罪しました。ミレイは彼女が謝りに来ることを、待っていました。その時のミレイの言葉には、大ベテランならではの重さが感じられてよかったです。

千夏と千秋は、幸運にも今まで同じ道を一緒に歩いてこられました。しかしこれからは、時には道が分かれてしまうこともあるでしょう。しかし別れた道は再び、どこかでまた交わることがあるかもしれません。

これでめでたし、めでたしと思いきや、運動会の参加者の１人が足を痛めて出場できなくなってしまいました。そんな中、さらさがその代わりに目をつけられたようですが、下手に選ばれると周囲の妬みが凄いことになりそうな・・・。(^^;