日々の記録

座学ばかりの演劇の授業に、試験的に実技実習が導入されるお話でした。

将来のトップを目指して、今日もさらさたちの勉強は続いています。しかし今ひとつ物足りないのが、安道先生が担当する演劇の授業でした。この授業は、これまでも座学ばかりで、実際に演技の実習をすることはありませんでした。

さらさが思い切って安道先生に直訴すると、試験的にということで実習が行われることになりました。早速クラスを複数のグループに分けて、「ロミオ×ジュリエット」を演じることになりました。

奈良っちは、さらさと同じグループになることができました。さらさがロミオを演じるのかと思いきや、星野薫がロミオ役で、さらさはティボルト役を、奈良っちがジュリエット、そして双子姉妹の千夏が乳母役に決まりました。
本当は千夏はジュリエット役に思い入れがありましたが、奈良っちと自分を比べて、自分から乳母役を希望しました。

そして発表の日に向けて、グループごとの練習が始まりました。でも、今回の実習はあくまでも試験的なものなので、演劇の授業外に練習をしなければなりません。さらさたちは、練習場所の確保に苦労します。その上、いろいろと問題点も見えてきました。

前にロミオのセリフを完璧にコピーしてみせたさらさですが、なぜか台本の読み合わせをしてみたらその時の輝きがありません。そして奈良っちも、あまり学校に行っていなかったせいで、台本の漢字がほとんど読めません。しかし、それを何とかクリアして、ついに発表の日が来ました。

最初に演じるのは、さらさたちのグループでした。薫は役を演じることより先生の評価が気になっていました。千夏は途中でミスしたものの上手く切り抜けましたが工夫が足りませんでした。奈良っちはステージではさすがの貫禄をみせましたが、アイドル時代と歌劇団のステージの違いを考慮していませんでした。

さらさは、いっけん完璧なティボルト役を演じたように見えました。しかし、今のままではさらさは絶対にトップになれないと安道先生から断言されてしまいます！

さらさの演技の何がまずかったのか気になりますが、さらさの演技は自分で役柄を考え抜いて独自に作り上げたものではなく、上手く演じている人のコピーだったんじゃないかと思いました。