今回はジャックとアニーが、最初の感謝祭が行われた1600年代のアメリカのプリマスを訪れます。
到着して早々、ジャックは開拓者たちが獲物を捕まえるために仕掛けた罠にかかってしまいました。不意に現れたジャックとアニーは、開拓者たちから不審に思われますが、事前にリサーチブックで調べておいた知識と、ワンパノアグ族のインディアン・スクアントの発言によって救われます。
開拓者たちが初めてこの土地にやって来た時、作物がうまく育たず大勢の犠牲者が出ました。そんな彼らを助け、トウモロコシの育て方を教えてくれたのが、先住民族のワンパノアグ族でした。ワンパノアグ族の指導のおかげで、今年は豊作でした。そこでワンパノアグ族への感謝を示すために、開拓者たちは感謝祭を開きました。
感謝祭の準備で、村の中は大人も子供も大忙しです。ジャックとアニーは、プリシラに指示されてウナギや貝を集めることになりました。しかし2人は上手く仕事をこなすことができませんでした。そんな2人をプリシラは励まし、冷え切った体を温めるために、自分の家へ連れて行きました。
その途中、ジャックとアニーは少しでも役に立ちたくて野菜を運びました。そして2人は、プリシラの辛い過去を知りました。彼女の両親や兄弟は、昨年の飢饉で亡くなっていました。しかし、この時代と今ひとつ馴染まないジャックとアニーと出会ったことで、プリシラは久しぶりに笑うことが出来たのです。
そしていよいよ、感謝祭が始まりました。ジャックとアニーは、プリシラが用意した七面鳥をダメにしてしまいましたが、プリシラはそれを怒らず、感謝祭の食事に招待しました。そこで2人は、すっかり忘れていた特別な魔法を見つけました。
開拓者とインディアン、そして見知らぬ来訪者のジャックとアニー、それが感謝祭を通して1つになったのです。
コミュニティの魔法を見つけたジャックとアニーは、魔法のツリーハウスで帰ろうとします。そんな2人を、スクアントが追いかけてきました。2人が口実に使った、トウモロコシの育て方をスクアントは教えてくれました。そして2人は、スクアントが2人をかばってくれた理由を知りました。
スクアントは海外に出たことがあり、そこで奴隷制度の悲惨さを目の当たりにしていました。開拓者たちに囲まれて怯えたジャックとアニーの姿が、その時の奴隷と重なりました。それでスクアントは、2人を助けたいと思ったのです。
今回は、アメリカではよく知られている感謝祭がテーマでした。この時代の有名人を見つけて、ジャックとアニーは喜びますが、この時代のことをよく知らない私には今ひとつピンときませんでした。(^^;
YL 2.4〜3.0
総語数 6001語
最終更新日 : 2022-10-30