日々の記録

くくると風花に、信頼関係がうまれるお話でした。

いきなり館長代理のくくるに、水族館で働かせて欲しいとお願いした風花。しかし、そこに強い動機があったのではなく、成り行きだったことを、くくるに見抜かれてしまいました。それでも風花は、くくるの家に住み込んで、水族館で働くことになりました。

初心者の風花に、くくるは水族館の仕事を１から教えます。でも、水族館の目玉のペンギンへの餌やりで、いきなり大失敗してしまいます。くくるは風花に、水族館はそこにいる生き物たちの命を預かっていると厳しく指導します。

落ち込む風花は、また観光協会の女性と出会いました。そして今がまがま水族館が、閉館の危機にあることを知りました。
水族館を維持するには、設備が欠かせません。がまがま水族館の設備は老朽化が進んでいて、設備を買い換えないと水族館を続けてゆくことができないのです。

そんな中、怪しげな男たちが水族館にやって来ました。彼らは、水族館に必要なお金を融資すると持ちかけます。でもどう見ても彼らは、くくるをだまそうとしているとしか思えません。彼らが帰ろうとした時、くくるが手作りした水族館の看板を壊してしまいました。

彼らは、その看板が陳腐だとあざ笑います。そこで風花の怒りが爆発しました。その看板は、くくるの水族館への思いが詰まっていたからです。風花は男たちに水をかけて、追い返しました。勝手な行動をくくるに叱られましたが、彼らに腹を立てていたのは、くくるも同じでした。

そしてようやく、風花は自分が元アイドルだったことを、くくるに話しました。どうしてもアイドルになりたくて、中学の時に風花は上京しました。それから努力を重ねて、風花はあと一歩でセンターがとれるところまできました。
ところが、後輩がお祖母さんのためにステージに立ちたがっていることを知った風花は、後輩のためにセンターを辞退してしまいました。

事務所はそれ以来、風花にやる気がないと判断して、ほとんど仕事を回してくれなくなりました。そしてついに、風花はアイドルをやめることを決めたのでした。

最初は成り行きで水族館で働こうとした風花ですが、くくるの水族館にかける夢を知って、それを応援したいと心から思いました。自分の夢は終わったけれど、くくるの夢を応援することはできる。そう風花は考えたのです。

こうして風花とくくるの間に、お互いへの信頼感がうまれました。しかし、水族館を維持するには、少なくとも300万円の設備が必要です。くくるたちは、どうやってその資金を集めるつもりなのでしょうか。