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2021-03-27 (Sat) 14:53

東京の子/藤井 太洋


藤井太洋さんの「東京の子」を読み終えました。

東京オリンピック終了後の近未来が舞台の作品です。主人公の仮部諌牟(かりべ・いさむ)は、失踪した外国人を探し出したりして生活費を稼いでいます。仮部は、自分が生きている痕跡を極力残さないようにして暮らしています。彼は別人の戸籍を買って、船津怜という本名を捨てていたからです。

彼の両親は最低の人間で、彼は児童養護施設で育ちました。しかし、いずれ施設を出る時がきたら、再び両親の元に戻される危険があります。まだ小学生だった仮部は、パルクールというアクション動画をネットに投稿して広告収入を稼ぎ、15歳になった時に別人の戸籍を手に入れたのです。

そんな仮部が、東京デュエルという学校で起きたトラブル解決に関わりました。それをきっかけに仮部は、東京デュエルが抱えている問題点を知りました。実験的な学校として、東京デュエルでは学生を援助しながら協賛企業に労働力を提供する試みが行われていました。それは学生と企業、双方に利益があるように見えました。

しかし仮部が探していたベトナムからの留学生ファムは、東京デュエルのシステムは学生の職業選択の自由を奪う人身売買だと指摘したのです。

部外者の仮部は、東京デュエルの問題に深く関わるつもりはありませんでした。しかし次第に仮部は、問題に深く関わるようになっていきます。

物語の前半から中盤は、なぜ仮部が別の戸籍で生活しているのか、東京デュエルという実験的な学校の存在が面白かったです。ですが物語の終盤は、トントン拍子に話が進みすぎて、あっけなさを感じました。

最終更新日 : 2021-03-27

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