日々の記録

実験施設でのノーマンと、守られなかった約束のお話でした。

孤児院から出荷された日、ノーマンは鬼に殺されるのではなくピーター・ラートリーという男と引き合わされました。食用児の中でも飛び抜けて優秀だったノーマンに、ピーター・ラートリーが興味を持ったからです。

実験施設で、ノーマンはさまざまな実験を目にしました。薬を投与されたり、人体を改造したり、施設ではおぞましい実験が行われていたのです。表面上は施設の職員に従順なノーマンでしたが、ちょっとした情報から施設の人員や配置、そして仲間になりそうな者を選び出していました。

そしてノーマンは、施設を破壊して脱出したのです。それだけでなくノーマンは、逆に鬼たちの特性を調べるために、何人かの鬼を捕らえました。それが鬼たちを退化させる薬の開発へとつながったようです。

その頃、エマたちはムジカとソンジュを必死で探していました。しかし、なかなか２人は見つかりません。それでもわずかな手がかりを元に、約束の期日の１日前にエマたちはムジカとソンジュと再会することが出来ました。

しかし、その時にはすでにノーマンは鬼たちの街への攻撃を開始していました。エマはノーマンに裏切られたと知って動揺します。そしてノーマンたちが破壊している街へと向かいました。

エマには隠していましたが、施設で行われた実験の影響をノーマンは受けていました。彼は自分の命が長くないことを、予感して焦っていたのです。ノーマンは盲目の老人鬼とその孫を殺そうとします。しかし皮肉なことに、その孫の鬼の名前はエマでした。

それだけでなく、ノーマンが刃を向けた老人鬼もまた、ムジカたちと同じ退化しない鬼でした。老人鬼は、自らの血を孫に与えました。そのおかげで、退化しかけていた孫鬼は救われました。それでもノーマンは、あくまで２人の鬼を殺そうとします。そこにエマが現れました。

エマとノーマンは、和解することが出来るのでしょうか。そしてムジカやソンジュ、老人鬼のような、退化しない鬼の存在がそれとどう関わってくるのでしょうか。