アンソニー・ホロヴィッツさんの「カササギ殺人事件」上巻と下巻を読み終えました。
この本は物語の中で、「カササギ殺人事件」という本に関わる編集者の視点と、本の中の物語の2つから成っています。
2つのそれぞれに謎があり、最終的にそれぞれが解決される構成でした。1作の作品で、2作分のミステリーを読めたという意味では、お得感のある作品でした。
その一方で、物語中の「カササギ殺人事件」の途中で、編集者の物語に移るので、ようやく理解した本の中の「カササギ殺人事件」とは別に、再び主人公を取り巻く人間関係を把握しなければならない面倒くささがありました。
個人的な好みとしては、作中の「カササギ殺人事件」を単独で読んだ方が、古き良き時代のミステリーの雰囲気が感じられて満足できたかなあと思いました。編集者の物語の方も、それなりに面白かったですが、結末が少し安易な気がしました。
最後にこの作品を読んだことで、久しぶりにクリスティーのミステリーが読みたくなってきました。(^^;
最終更新日 : 2022-10-30