ブランドン・サンダースンさんの「ミストボーン」第2巻を読み終えました。
終(つい)の帝国の支配を終わらせるために、ケルシャーたちの仲間になったヴィン。彼女の役割は、貴族女性になりすまして貴族の舞踏会などに出席して、貴族たちの動きや情報を探ることです。セイズドの教育のおかげで、なんとかヴィンは田舎からやって来た貴族になりすますことが出来ました。
舞踏会に出席したヴィンは、そこで貴族の中でも大きな力を持つヴェンチャー家の令息エレンドと知り合います。他の貴族とは違い、エレンドはスカーに対する興味や支配王の体制を批判するような書物に目を通していました。そんなエレンドに、ヴィンは次第に惹かれてゆきます。
そんな中、ケルシャーに同行して王宮に侵入したヴィンは、そこで複数の尋問官に襲われました。ケルシャーとも離ればなれになったヴィンは重傷を負いましたが、危ないところをセイズドに救われました。
ヴィンがケガで動けない間にも、ケルシャーたちの計画は着実に進められていました。帝都から離れた洞窟で、傭兵として志願した多くのスカーたちを訓練していたのです。ところが、反乱軍の指導者イェデンが勝手に軍を動かしました。その軍は最初は帝国の守備隊に打撃を与えたものの、すぐに増援が駆けつけて壊滅しました。
戦いに参加しなかったわずか2千ほどの兵士たちだけが、救援に駆けつけたケルシャーと共に逃げ延びました。ケルシャーの仲間たちは、これでは終の帝国を倒す計画を中断するほかないと考えます。しかしケルシャーは、戦い続ける意志を失っていませんでした。多くの兵を失ったことは痛手でしたが、結果として守備隊のほとんどを帝都から引き離すことには成功していたのです。
というわけで、ヴィンの貴族令嬢としてのデビューから、憎んでいるはずの貴族の青年エレンドに恋心を持つようになったり、尋問官との激しい戦い、そして思わぬ形での計画の狂い。これらが次の展開にどう影響してくるのか、この続きも気になります。
最終更新日 : 2020-11-15