10年以上ぶりに、山本和彦さんの「リスト遊び - Emacsで学ぶLispの世界 -」を読み返しました。
この本はEmacs Lispを使って、リストや再帰的なプログラミングについて学ぶことができます。120ページほどの本ですが、Lispの基本を学ぶことができます。本当に基本なので、これを読んで実用的なアプリが書けるわけではありませんが、根底にある大切な考え方を知ることができます。
久々に読み返してみて驚いたのは、今はやりの関数型プログラミングの基本的な考え方を、すでにこの本で学んでいたことでした。関数にリストを渡して、最初の値を取り出して、残りを再び同じ関数で呼び出す。いまだに再帰には混乱することがありますが^^;、この本を再読してモヤモヤが薄れた気がします。
Lispはカッコだらけで読みにくいと言われますが、適切にソースをインデントすれば、それほど読みにくいと思いませんでした。逆に( )だけなので、他の言語を使っている時のように、[ ]や{ }のどれを使うのかわからなくなることがないのはいいですね。(^^;
残念ながら、この本はすでに絶版になっていますが、古本はお手頃な価格で購入できますので、Lispに興味はあるけれど、どこから手をつけていいかわからない方は、この本から取り組まれるといいと思います。
最終更新日 : 2022-10-30