マインが、幼い子供のための絵本作りに取りかかるお話でした。
ロジーナからヴィルマのことを聞いたマインは、絵本の相談をする時にはフランではなくロジーナを連れてヴィルマのところに出向きました。絵の得意なヴィルマに協力してもらい、絵本作りに取りかかることにしたのです。
子供向けの本ということで、マインは孤児たちを集めて「三匹の子豚」を朗読してみせました。しかし孤児たちの反応は、よくありません。お話に登場する子豚や狼が、孤児たちにはどんなものかわからなかったからです。
考えた末に、マインは子供向けの聖典を作ろうと思いつきました。これなら、神殿しか知らないヴィルマにも絵を描くことができますし、孤児たちが文字や言葉を覚える助けにもなります。
早速それをベンノに提案しますが、しっかり原価計算をしてなかったので怒られました。印刷に必要なのはインクですが、この世界には植物紙用に作られたインクはありませんでした。そこでマインは、煤と油を使ってインクから自作します。
そのおかげで、あちこちの家庭や神殿の煙突掃除がはかどりました。(^^; 煙突掃除からの連想で、「ロミオの青い空」を思い出しました。
さらにマインは、事前に神官長に絵本をことを伝えました。聖典を作ることを、神官長は許可してくれました。その一方で神官長は、マインがどこから知識を得ているのか不審も持っていました。マインが聖典を要約した文章は、どこかできちんとした教育を受けたことがあると気づいたのです。
神官長にマインは、他の者に話したように夢の話だと答えます。マインが嘘をついていないことは、神官長にもわかりました。しかし、それだから余計に神官長は混乱するのでした。マインというトラブルメーカーと傲慢な神殿長という上司に挟まれて、神官長もたいへんですね。(^^;
版画で絵本を作ろうと考えたマインでしたが、版画にすると全体が黒く塗りつぶされて文字が読みづらい上に、ヴィルマの描いた絵の繊細さも失われてしまいます。そこで木版画をやめて、厚紙を切り抜いて版画を作る方法に切り替えることにしました。
一方、工房での作業が始まると、孤児たちはそれに興味を持ちました。その見学にヴィルマも誘いますが、それはヴィルマにとって過去のトラウマを思い出させるものでした。普段とは違うヴィルマの様子に、幼い孤児たちも心配そうです。孤児たちは、マインに助けを求めますが、心の傷を癒やすことはマインにもできません。
そしてヴィルマは、新しい制作方法に没頭します。現実から目を背けているのかと思いきや、絵が完成するとヴィルマは、それが版画になるようすを見学したいと言い出しました。新しいことに挑戦して、ヴィルマに勇気が生まれたのです!
そして恐る恐るでしたが、無事にヴィルマは工房の様子を見学することができました。そして自分の描いた絵が、どんな風に印刷されるのか知ることもできました。このヴィルマのトラウマ克服のくだりは、少し端折りすぎている気がしました。
孤児たちの行動が、ヴィルマに勇気を与える流れだとよかったかも。
そして多くの人たちの協力で、本の量産が始まりました。そうして出来上がったページを、マインは家に持ち帰りました。最後の仕事、製本は針仕事が得意なトゥーリの出番です!
トゥーリがページを縫い合わせてくれて、ついにマインは本を完成させました!!!
最初に本がなければ自分で作ればいいと考えてから、とても長い時間がかかりました。その夢が、ようやく現実になったのです。まだ最初の1冊が完成しただけですが、ここまでの道のりが長かっただけに感慨深いですね。(;_;)
というわけで、念願の最初の本がついに完成しました!
巫女見習いになり図書室に出入りできるようになって、すっかり忘れていましたが、最初の目標はこれだったんですねよ。
その最初の本の完成に、ルッツやトゥーリの手助けもあったのが、とてもよかったです。
ロジーナからヴィルマのことを聞いたマインは、絵本の相談をする時にはフランではなくロジーナを連れてヴィルマのところに出向きました。絵の得意なヴィルマに協力してもらい、絵本作りに取りかかることにしたのです。
子供向けの本ということで、マインは孤児たちを集めて「三匹の子豚」を朗読してみせました。しかし孤児たちの反応は、よくありません。お話に登場する子豚や狼が、孤児たちにはどんなものかわからなかったからです。
考えた末に、マインは子供向けの聖典を作ろうと思いつきました。これなら、神殿しか知らないヴィルマにも絵を描くことができますし、孤児たちが文字や言葉を覚える助けにもなります。
早速それをベンノに提案しますが、しっかり原価計算をしてなかったので怒られました。印刷に必要なのはインクですが、この世界には植物紙用に作られたインクはありませんでした。そこでマインは、煤と油を使ってインクから自作します。
そのおかげで、あちこちの家庭や神殿の煙突掃除がはかどりました。(^^; 煙突掃除からの連想で、「ロミオの青い空」を思い出しました。
さらにマインは、事前に神官長に絵本をことを伝えました。聖典を作ることを、神官長は許可してくれました。その一方で神官長は、マインがどこから知識を得ているのか不審も持っていました。マインが聖典を要約した文章は、どこかできちんとした教育を受けたことがあると気づいたのです。
神官長にマインは、他の者に話したように夢の話だと答えます。マインが嘘をついていないことは、神官長にもわかりました。しかし、それだから余計に神官長は混乱するのでした。マインというトラブルメーカーと傲慢な神殿長という上司に挟まれて、神官長もたいへんですね。(^^;
版画で絵本を作ろうと考えたマインでしたが、版画にすると全体が黒く塗りつぶされて文字が読みづらい上に、ヴィルマの描いた絵の繊細さも失われてしまいます。そこで木版画をやめて、厚紙を切り抜いて版画を作る方法に切り替えることにしました。
一方、工房での作業が始まると、孤児たちはそれに興味を持ちました。その見学にヴィルマも誘いますが、それはヴィルマにとって過去のトラウマを思い出させるものでした。普段とは違うヴィルマの様子に、幼い孤児たちも心配そうです。孤児たちは、マインに助けを求めますが、心の傷を癒やすことはマインにもできません。
そしてヴィルマは、新しい制作方法に没頭します。現実から目を背けているのかと思いきや、絵が完成するとヴィルマは、それが版画になるようすを見学したいと言い出しました。新しいことに挑戦して、ヴィルマに勇気が生まれたのです!
そして恐る恐るでしたが、無事にヴィルマは工房の様子を見学することができました。そして自分の描いた絵が、どんな風に印刷されるのか知ることもできました。このヴィルマのトラウマ克服のくだりは、少し端折りすぎている気がしました。
孤児たちの行動が、ヴィルマに勇気を与える流れだとよかったかも。
そして多くの人たちの協力で、本の量産が始まりました。そうして出来上がったページを、マインは家に持ち帰りました。最後の仕事、製本は針仕事が得意なトゥーリの出番です!
トゥーリがページを縫い合わせてくれて、ついにマインは本を完成させました!!!
最初に本がなければ自分で作ればいいと考えてから、とても長い時間がかかりました。その夢が、ようやく現実になったのです。まだ最初の1冊が完成しただけですが、ここまでの道のりが長かっただけに感慨深いですね。(;_;)
というわけで、念願の最初の本がついに完成しました!
巫女見習いになり図書室に出入りできるようになって、すっかり忘れていましたが、最初の目標はこれだったんですねよ。
その最初の本の完成に、ルッツやトゥーリの手助けもあったのが、とてもよかったです。
最終更新日 : 2022-10-30
第二十二章 ヴィルマと子供用聖典 マインは孤児たちに三匹の子豚のお話を読み聞かせる。しかし、良く分からなかった。子豚、狼が理解できなかった。ヴィルマも見たことのないものを描くのは無理。ヴィルマの男性恐怖症について尋ねる。今回からフランではなくロジーナと一緒にヴィルマを訪れるようにした。マインは子供用の絵本制作を本格的に開始した。トロンベの木を収穫して原材料を確保する。印刷もコピーも無理なので... …
2020/05/30 23:17 ぬるーくまったりと 3rd