孤児院の院長になったマインが、孤児院の改革に乗り出すお話でした。
神官長の許可も下りて、マインは孤児院の院長になりました。最初に取りかかったのは、孤児院の大掃除からです。
それにはルッツたちも協力してくれました。そのおかげで、孤児院は見違えるほどきれいになりました。
掃除が終わった後、マインは孤児たちを集めてご褒美を与えると伝えました。積極的に掃除に取り組んだ者、手際がよかった者などに、ご褒美として食事を与えたのです。孤児たちの中からは、神の恵みは平等なはずだと不満も出ましたが、マインはこれは神の恵みではなく、ご褒美なのだと強調しました。
それが効果を現して、孤児たちはそれぞれに一生懸命にがんばるようになりました。そのおかげで、森に出かけて紙作りの材料を集める作業も順調に進みました。
ご褒美が与えられたのは、孤児たちだけではありません。フランやギル、デリアにも日頃の感謝を込めて、贈り物が与えられました。さらにマインは、孤児たちに字を覚えさせるために、手作りのカルタを作らせました。これは孤児たちにも好評だった上、その権利をベンノが買い上げてくれました。
そんな中、星祭りの時期がやって来ました。ルッツから話を聞いたマインは、孤児たちにも星祭りを体験させたいと思いました。星祭りでは、タウの実と呼ばれる果実を子供たちがぶつけ合って遊びます。
神官長に面談を申し入れたマインは、羽目を外しすぎないこと、遊んだ後はきちんと掃除することを条件に、孤児たちに星祭りを体験させることを許されました。
そして孤児院の星祭りが始まりました。マインがタウの実を手に取ると、不思議なことが起きました。タウの実が、マインの魔力を吸収しているのです。魔力を吸収したタウの実は、トロンベに形を変えました。
それを見たルッツは、孤児たちにも手伝わせてトロンベを刈り取りました。思わぬところで、貴重な紙の材料が手に入りましたね。
トロンベを回収した後は、孤児たちはタウの実をぶつけ合って星祭りを楽しみました。しかし、少し羽目を外しすぎて、神殿の敷石まで動かしてしまいました。それを気づいたマインとフランが、それを元に戻しましたが、マインの行動はすべて神官長に監視されていたのでした。
おまけにタウの実で濡れたせいか、その後でマインは熱を出して寝込んでしまいました。ようやく熱が下がったマインが、神殿に出かけると神官長に呼び出されました。孤児たちに羽目を外させすぎた責任を追及されたのです。
その罰として、マインは反省室に閉じ込められることになりました。しかし1日反省室に閉じ込められるのは、マインの体力では無理がありました。反省室で倒れていたマインを見て、神官長は自分の過ちに気づきました。事前にフランが諫めてくれたのですが、それを神官長は単にマインをかばったのだと思い込んだのです。
というわけで、着々とマインの改革は進んでいます。そしてタウの実に魔力を吸収する力があるとわかったのは、大発見ですね。しかし貴族出身の青色神官は、相変わらずマインを見下しています。いつかマインは、そんな貴族たちと対立することになりそうで心配です。
神官長の許可も下りて、マインは孤児院の院長になりました。最初に取りかかったのは、孤児院の大掃除からです。
それにはルッツたちも協力してくれました。そのおかげで、孤児院は見違えるほどきれいになりました。
掃除が終わった後、マインは孤児たちを集めてご褒美を与えると伝えました。積極的に掃除に取り組んだ者、手際がよかった者などに、ご褒美として食事を与えたのです。孤児たちの中からは、神の恵みは平等なはずだと不満も出ましたが、マインはこれは神の恵みではなく、ご褒美なのだと強調しました。
それが効果を現して、孤児たちはそれぞれに一生懸命にがんばるようになりました。そのおかげで、森に出かけて紙作りの材料を集める作業も順調に進みました。
ご褒美が与えられたのは、孤児たちだけではありません。フランやギル、デリアにも日頃の感謝を込めて、贈り物が与えられました。さらにマインは、孤児たちに字を覚えさせるために、手作りのカルタを作らせました。これは孤児たちにも好評だった上、その権利をベンノが買い上げてくれました。
そんな中、星祭りの時期がやって来ました。ルッツから話を聞いたマインは、孤児たちにも星祭りを体験させたいと思いました。星祭りでは、タウの実と呼ばれる果実を子供たちがぶつけ合って遊びます。
神官長に面談を申し入れたマインは、羽目を外しすぎないこと、遊んだ後はきちんと掃除することを条件に、孤児たちに星祭りを体験させることを許されました。
そして孤児院の星祭りが始まりました。マインがタウの実を手に取ると、不思議なことが起きました。タウの実が、マインの魔力を吸収しているのです。魔力を吸収したタウの実は、トロンベに形を変えました。
それを見たルッツは、孤児たちにも手伝わせてトロンベを刈り取りました。思わぬところで、貴重な紙の材料が手に入りましたね。
トロンベを回収した後は、孤児たちはタウの実をぶつけ合って星祭りを楽しみました。しかし、少し羽目を外しすぎて、神殿の敷石まで動かしてしまいました。それを気づいたマインとフランが、それを元に戻しましたが、マインの行動はすべて神官長に監視されていたのでした。
おまけにタウの実で濡れたせいか、その後でマインは熱を出して寝込んでしまいました。ようやく熱が下がったマインが、神殿に出かけると神官長に呼び出されました。孤児たちに羽目を外させすぎた責任を追及されたのです。
その罰として、マインは反省室に閉じ込められることになりました。しかし1日反省室に閉じ込められるのは、マインの体力では無理がありました。反省室で倒れていたマインを見て、神官長は自分の過ちに気づきました。事前にフランが諫めてくれたのですが、それを神官長は単にマインをかばったのだと思い込んだのです。
というわけで、着々とマインの改革は進んでいます。そしてタウの実に魔力を吸収する力があるとわかったのは、大発見ですね。しかし貴族出身の青色神官は、相変わらずマインを見下しています。いつかマインは、そんな貴族たちと対立することになりそうで心配です。
最終更新日 : 2022-10-30
第十九章 大掃除と星祭り マインは孤児院を大改革する。先ずは施設の大掃除を始める。ギルが率先して指導するので彼も皆から慕われる。そのギルがマイン様は素晴らしいと褒めるのでマインの人気も上々だった。マインの孤児院長就任のための掃除と対外的な体裁も整った。デリアはもっと早く対応して欲しかったと泣く。地階から選ばれた3人のうちの1人がデリア、残りの選ばれなかった2人の行方は知らない。そんな非人間的... …
2020/05/09 22:13 ぬるーくまったりと 3rd