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2020-03-15 (Sun) 14:00

失われた時を求めて(6)/マルセル・プルースト

プルーストの「失われた時を求めて(6) ゲルマントのほうII」を読み終えました。前巻は1年半かかりましたが、今回はまさかの2ヶ月で第6巻を読み終えました。(^^;

この巻では、"私"は祖母の友人でもあるヴィルパリジ夫人のサロンに出席します。そこでは、憧れのゲルマント公爵夫人とも顔を合わせることができました。

サロンには、様々な人たちが数多く参加していました。ゲルマント一族、ノルポワ元大使、古文書学者や歴史家などなど。
サロンにはユダヤ人のブロック、スワン夫人の姿もありました。ヴィルパリジ夫人のサロンは、一流のサロンではなく、雑多な人たちが集まる三流のサロンだったからです。

そこで"私"は、虚飾に満ちたサロンの様子を目の当たりにしました。この巻の2/3くらいは、サロンの様子が延々と描かれています。様々な人々の思惑や虚栄、差別心などが緻密に描写されています。その中身があるようで空っぽな様子は、時に喜劇のようでした。

サロンでは、ドレフュス事件のことも話題になっていました。世界史の授業で習ったなあくらいの記憶しかありませんでしたが^^;、当時は人々の関心を集めて有罪か無罪かを巡る議論が絶えなかったようですね。事件の真相とは無関係に、各自の立場や思惑から事件が論じられているのも興味深かったです。

お話の後半は、"私"の祖母の病状の悪化と死までが描かれました。ここでもサロンの時と同じく、病人と家族、それを取り巻く人々の様子が描かれています。祖母を気遣う素振りを見せることが、自らの役割だと思い込んでいる人たち。無力で利己的な医者たち。

サロンと病気。それぞれ舞台となる場所は異なりますが、そこで行われている人間の言動は、どちらも同じようにどこか喜劇的なのが印象的でした。人生は端から見たら、大真面目に喜劇を演じているようなものなのかもと思いました。

最終更新日 : 2020-03-15

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