ド・ボイス家の末っ子・オーランドーは、家を継いだ長男オリヴァーから疎まれています。オリヴァーは、オーランドーをレスラーと試合させて叩きのめそうとしますが、オーランドーはレスラーを倒してしまいます。さらに兄から憎まれたオーランドーは、召使いのアダムと共にアーデンの森へと逃げ延びます。
前公爵の娘ロザリンドは、新公爵に疎まれていましたが、新公爵の娘シーリアの親友だったことから、彼らの屋敷で暮らすことを許されていました。しかし、あるとき急に新公爵の気が変わって、ロザリンドは宮廷から追われることになってしまいました。親友のシーリア、道化のタッチストーンと共に、ロザリンドはアーデンの森へと逃げ出します。
アーデンの森には、新公爵の兄が仲間と共に暮らしていました。彼らはそこで満足しています。前公爵は、森へやって来たオーランドーを快く迎え入れました。そしてロザリンドは、男に変装してギャニミードと名乗り、シーリアは自分の妹だということにしました。
オーランドーとロザリンドは、レスラーとの対決があった時に出会っていました。その時から、2人は互いに惹かれていました。しかし男装したロザリンドに、オーランドーは気づきません。オーランドーが自分を恋していると知ったロザリンドは、自分をロザリンドに見立てて恋の練習をするように持ちかけました。
オーランドーはそれを受け入れて、本人とは知らずにロザリンドに自分の気持ちを打ち明けます。そして物語は、最終的に多くの幸せなカップルが何組も誕生してハッピーエンドを迎えます。
登場人物が多いので、途中で誰が誰なのかわからなくなることがありましたが^^;、最初の人物一覧を参照しながら楽しく最後まで読み終えました。途中で物語の結末は想像できましたが、結末がわかっていても楽しい内容でした。
この作品で有名なのは、第二幕第七場でジェイクイズの「この世界すべてが1つの舞台」というセリフです。どういう流れで、このセリフが語られたのか。それを知ることができて、よかったです。(^^)
最終更新日 : 2022-10-30