傷痍軍人のパトリス=ベルバル大尉は、負傷したときに世話になった篤志看護婦のコラリーが、何者かに狙われていることを知りました。
彼女を救うために、パトリスは同じ傷痍軍人仲間を招集して、コラリーの危機を救います。パトリスとコラリーは不思議な縁でつながっていました。2つに割れた紫水晶を、それぞれが所持していたのです。
やがてパトリスは、コラリーの夫が殺された事件を通して、金三角という謎のキーワードと出会います。その謎解きに、やがてルパンも関わってきます。
前巻に続いて、この巻も第一次世界大戦中の物語ですが、戦意高揚的な内容は少なく、謎解きがメインになっています。またパトリスを通して、傷痍軍人に対する差別を取り除こうという意志も感じられます。
ところがパトリス大尉は、彼に忠実に尽くすセネガル人の部下ヤ=ボンに対して、彼を侮辱するような発言を連発します。これが気になって、この物語の主人公のパトリスに、全く共感できなくなってしまいました。
その上、ルパンが登場したあたりから、パトリス大尉が間抜けで足手まといな人物になって、さらに感情移入できなくなってしまいました。(^^; ルパンが事件に関わったのも、ヤ=ボンのおかげでしたし。
というわけで、今ひとつこの作品は楽しいものではありませんでした。タイトルになっている、金三角の謎もあっと驚くようなものではありませんでしたし。唯一の見所は、終盤のルパンの鮮やかな大逆転くらいだったかも。(^^;
最終更新日 : 2019-12-29
Re: タイトルなし * by 横溝ルパン
こんにちは。コメントありがとうございます。
サスペンスとミステリー色は濃くなりましたが、肝心の金三角の謎が今ひとつでしたね。
金三角というキーワードから、麻薬の密造地帯の黄金の三角地帯を連想していました。
きっと凄い謎が隠されていると期待したら、砂場の三角形でずっこけました。(^^;
パトリス大尉がダメキャラになってしまったのは、ルパンが登場したからかもしれませんね。
サスペンスとミステリー色は濃くなりましたが、肝心の金三角の謎が今ひとつでしたね。
金三角というキーワードから、麻薬の密造地帯の黄金の三角地帯を連想していました。
きっと凄い謎が隠されていると期待したら、砂場の三角形でずっこけました。(^^;
パトリス大尉がダメキャラになってしまったのは、ルパンが登場したからかもしれませんね。
今作は戦争の影が薄まった作品でしたね。
金三角というのは金貨を隠した砂場が三角形になっている、
というあまり驚きのないものでした。
三角形の砂場も突然でてきますしね。
ルパン強引に登場させたからこうなったみたいですよ。