前半は「エルフェンランド」で、後半は「だるまさんがころんだ」で遊ぶお話でした。
試験も終わり、美姫たちはエミーを連れて翠のバイト先へとやって来ました。そこでエミーは、ドイツにいた頃に遊んでいた「エルフェンランド」というゲームを見つけました。美姫たちは早速、そのゲームで遊んでみることにしました。
このゲームはファンタジーの世界を舞台に、どれだけ多くの都市を回ったかを競います。移動手段は、ユニコーンやドラゴン、魔法の雲などなど、何種類かの方法があります。ボードには地形が色々とあって、地形によってはあるものは使えるけれど、あるものは使えないという制限があります。できる限り手持ちのカードを使わないようにして、多くの都市を回った人が勝ちになります。
遊び慣れていることもあり、このゲームではエミーが勝利しました。しかしドイツを離れることになった時、最後にプレーしたのもこのゲームで、それはエミーの悲しい記憶を思い出させます。ドイツにいた頃から、エミーは一緒にゲーム作家になろうと約束した友達がいたのです。
同じようにゲーム作家を目指しながらも、翠は素直に自分の夢をエミーに打ち明けることができません。最初に出会った時に、エミーは翠の夢を知っているのですが、翠はそれをエミーに知られていることに気づいていません。
そんな中、エミーが今度は日本の伝統的な遊びがしてみたいと言い出しました。美姫たちがいろいろと考えた末、「だるまさんがころんだ」で遊ぶことになりました。その遊びで美姫たちは盛り上がりますが、エミーはこの遊びには欠けているものがあると言います。
1つは、鬼にタッチした人が一番鬼から近い位置にいることになり、捕まっている仲間を助けるメリットが薄いことです。
そしてもう1つは、ゲームの終わり方が特に決まってないことです。
それに対する改良として、エミーは鬼にタッチした人は1ポイントがもらえる。別の人にタッチできた鬼も、1ポイントをもらえる。そして全員が交代で鬼になって、鬼になる人がいなくなったら終了というルールを付け足しました。
それだけで、ゲームは前よりも緊迫感があるものになりました。ポイントを得るためには、多少無理してでも鬼にタッチする必要があります。それぞれがポイントを得ようと競うことで、ゲームに積極的に関わるようになったのです。
短時間でそれだけのことを考えたエミーに、翠は圧倒されました。そしてエミーは、「すべてのゲームは進化の途中である」という有名なゲーム作家の言葉を教えました。今ある、さまざまなゲームやスポーツは、最初から完成された形でこの世にあったわけではなく、こうした方がもっと面白いと思いついた人のアイディアが付け加えられて今のような形になったのです。
その言葉を聞いた翠は、ようやく自分の夢を素直にエミーに話すことができました。そして今日のゲームは、そんな翠のためにエミーが美姫や綾と協力して作り上げたものだと知ったのでした。
前半の「エルフェンランド」も後半の「だるまさんがころんだ」の改良も面白そうで、密度が濃い内容でした。(^^)
試験も終わり、美姫たちはエミーを連れて翠のバイト先へとやって来ました。そこでエミーは、ドイツにいた頃に遊んでいた「エルフェンランド」というゲームを見つけました。美姫たちは早速、そのゲームで遊んでみることにしました。
このゲームはファンタジーの世界を舞台に、どれだけ多くの都市を回ったかを競います。移動手段は、ユニコーンやドラゴン、魔法の雲などなど、何種類かの方法があります。ボードには地形が色々とあって、地形によってはあるものは使えるけれど、あるものは使えないという制限があります。できる限り手持ちのカードを使わないようにして、多くの都市を回った人が勝ちになります。
遊び慣れていることもあり、このゲームではエミーが勝利しました。しかしドイツを離れることになった時、最後にプレーしたのもこのゲームで、それはエミーの悲しい記憶を思い出させます。ドイツにいた頃から、エミーは一緒にゲーム作家になろうと約束した友達がいたのです。
同じようにゲーム作家を目指しながらも、翠は素直に自分の夢をエミーに打ち明けることができません。最初に出会った時に、エミーは翠の夢を知っているのですが、翠はそれをエミーに知られていることに気づいていません。
そんな中、エミーが今度は日本の伝統的な遊びがしてみたいと言い出しました。美姫たちがいろいろと考えた末、「だるまさんがころんだ」で遊ぶことになりました。その遊びで美姫たちは盛り上がりますが、エミーはこの遊びには欠けているものがあると言います。
1つは、鬼にタッチした人が一番鬼から近い位置にいることになり、捕まっている仲間を助けるメリットが薄いことです。
そしてもう1つは、ゲームの終わり方が特に決まってないことです。
それに対する改良として、エミーは鬼にタッチした人は1ポイントがもらえる。別の人にタッチできた鬼も、1ポイントをもらえる。そして全員が交代で鬼になって、鬼になる人がいなくなったら終了というルールを付け足しました。
それだけで、ゲームは前よりも緊迫感があるものになりました。ポイントを得るためには、多少無理してでも鬼にタッチする必要があります。それぞれがポイントを得ようと競うことで、ゲームに積極的に関わるようになったのです。
短時間でそれだけのことを考えたエミーに、翠は圧倒されました。そしてエミーは、「すべてのゲームは進化の途中である」という有名なゲーム作家の言葉を教えました。今ある、さまざまなゲームやスポーツは、最初から完成された形でこの世にあったわけではなく、こうした方がもっと面白いと思いついた人のアイディアが付け加えられて今のような形になったのです。
その言葉を聞いた翠は、ようやく自分の夢を素直にエミーに話すことができました。そして今日のゲームは、そんな翠のためにエミーが美姫や綾と協力して作り上げたものだと知ったのでした。
前半の「エルフェンランド」も後半の「だるまさんがころんだ」の改良も面白そうで、密度が濃い内容でした。(^^)
最終更新日 : 2022-10-30
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2019/12/01 21:20 夢幻の灰色帝国