翠の夢と、生徒会副会長の渋沢蓮が登場するお話でした。
文化祭の時期が近づいていました。そんな中、生徒会副会長の渋沢蓮は、良い出し物のアイディアを思いつかずに苦労していました。蓮は翠の先輩で、中学時代は一緒に生徒会で活躍していました。状況を打破するために、蓮は翠に生徒会に力を貸して欲しいと頼みました。しかし翠は、それを断りました。今の翠は、別の夢があったからです。
しかし蓮も簡単には引き下がりません。生徒会長が入院して不在なので、その分も蓮はがんばっていたのです。
蓮のがんばりには理由がありました。高校でも生徒会に入った蓮は、最初そのやる気のなさにがっかりしました。蓮は1人で奮闘しますが、かえって空回りしてしまいます。
そんな蓮に肩の力を抜けと教えてくれたのが、生徒会長だったのです。蓮はがんばりすぎて視野が狭くなり、何かを任せるには適材適所があることを見落としていました。そのために、がんばっているわりに効果が上がらなかったのです。それが生徒会長の助言に従うと、全てがうまく回り始めました。
そしていい加減な人だと思っていた生徒会長が、実はみんなの笑顔を見たいという目標を持っていることを蓮は知りました。その思いは蓮も同じでした。だからこそ、今度の文化祭はどうしても成功させたかったのです。
翠に協力してもらうことを諦められない蓮は、翠のバイト先までお願いに来ました。そんな蓮に、翠は自分には新しい夢があると話しました。翠の夢は、ボードゲームのゲーム作家になることでした。しかし蓮は、翠の夢をバカにして引き下がりません。
そこで翠たちは、蓮とゲームで対決することにしました。蓮がゲームに勝てば、翠は生徒会に協力する。負ければ、蓮は翠の勧誘を諦めることになりました。
今回は「ニムト」というゲームで対戦します。ニムトは1〜104までの数字が書かれたカードを使い、できる限りカードを手元に残さないように競うゲームです。
最初にプレーヤーには10枚の札が配られます。そしてボードには、4枚のカードを表にして並べます。そこに並んでいるカードより、大きなカードをその後ろに並べていきます。並べたカードが6枚になったカードを出した人は、その列のカードを全て引き取らなければなりません。
並べられたカードより小さなカードも出すことができますが、その場合はどこかの列のカードを全て引き取らなければなりません。そして最終的に、手持ちカードに書かれたマイナス点の少ない人の勝ちとなります。
シンプルなルールのゲームですが、予想外の奥の深さに蓮は翻弄されました。ゲームに完敗した蓮は、翠を生徒会に引き入れることに失敗して引き下がりました。でもゲームには負けましたが、文化祭ではがんばって欲しいですね。
というわけで、今回は翠と蓮を中心としたお話でした。蓮が翠にこだわる理由、翠がゲーム作家に憧れる理由、それぞれが丁寧に描かれていてよかったです。今回のゲーム「ニムト」も、シンプルですが楽しそうなゲームですね。
今回のエピソード、ゲーム作家の地位が確立されたことで、商品だったゲームが作品になったという言葉がよかったです。
文化祭の時期が近づいていました。そんな中、生徒会副会長の渋沢蓮は、良い出し物のアイディアを思いつかずに苦労していました。蓮は翠の先輩で、中学時代は一緒に生徒会で活躍していました。状況を打破するために、蓮は翠に生徒会に力を貸して欲しいと頼みました。しかし翠は、それを断りました。今の翠は、別の夢があったからです。
しかし蓮も簡単には引き下がりません。生徒会長が入院して不在なので、その分も蓮はがんばっていたのです。
蓮のがんばりには理由がありました。高校でも生徒会に入った蓮は、最初そのやる気のなさにがっかりしました。蓮は1人で奮闘しますが、かえって空回りしてしまいます。
そんな蓮に肩の力を抜けと教えてくれたのが、生徒会長だったのです。蓮はがんばりすぎて視野が狭くなり、何かを任せるには適材適所があることを見落としていました。そのために、がんばっているわりに効果が上がらなかったのです。それが生徒会長の助言に従うと、全てがうまく回り始めました。
そしていい加減な人だと思っていた生徒会長が、実はみんなの笑顔を見たいという目標を持っていることを蓮は知りました。その思いは蓮も同じでした。だからこそ、今度の文化祭はどうしても成功させたかったのです。
翠に協力してもらうことを諦められない蓮は、翠のバイト先までお願いに来ました。そんな蓮に、翠は自分には新しい夢があると話しました。翠の夢は、ボードゲームのゲーム作家になることでした。しかし蓮は、翠の夢をバカにして引き下がりません。
そこで翠たちは、蓮とゲームで対決することにしました。蓮がゲームに勝てば、翠は生徒会に協力する。負ければ、蓮は翠の勧誘を諦めることになりました。
今回は「ニムト」というゲームで対戦します。ニムトは1〜104までの数字が書かれたカードを使い、できる限りカードを手元に残さないように競うゲームです。
最初にプレーヤーには10枚の札が配られます。そしてボードには、4枚のカードを表にして並べます。そこに並んでいるカードより、大きなカードをその後ろに並べていきます。並べたカードが6枚になったカードを出した人は、その列のカードを全て引き取らなければなりません。
並べられたカードより小さなカードも出すことができますが、その場合はどこかの列のカードを全て引き取らなければなりません。そして最終的に、手持ちカードに書かれたマイナス点の少ない人の勝ちとなります。
シンプルなルールのゲームですが、予想外の奥の深さに蓮は翻弄されました。ゲームに完敗した蓮は、翠を生徒会に引き入れることに失敗して引き下がりました。でもゲームには負けましたが、文化祭ではがんばって欲しいですね。
というわけで、今回は翠と蓮を中心としたお話でした。蓮が翠にこだわる理由、翠がゲーム作家に憧れる理由、それぞれが丁寧に描かれていてよかったです。今回のゲーム「ニムト」も、シンプルですが楽しそうなゲームですね。
今回のエピソード、ゲーム作家の地位が確立されたことで、商品だったゲームが作品になったという言葉がよかったです。
最終更新日 : 2019-11-05
Re: タイトルなし * by 横溝ルパン
諸葛鳳雛さん、こんにちは。いつもコメント、ありがとうございます。
今回の「ニムト」も面白そうなゲームでしたよね。
ゲームに作家の名前が印刷されることで、商品から作品になったという展開もよかったです。
そして、そこに至るまでの歴史も紹介されていたのがよかったですね。(^^)
今回の「ニムト」も面白そうなゲームでしたよね。
ゲームに作家の名前が印刷されることで、商品から作品になったという展開もよかったです。
そして、そこに至るまでの歴史も紹介されていたのがよかったですね。(^^)
生徒会の手伝いを賭けて「ニムト」というゲームで勝負することに。
その「ニムト」は牛の数の押し付け合い。
ゲームを熟知してる委員長の勝ちでした。
委員長の夢はボードゲーム作家になること。
そんな夢があったんですね。
ボードゲームでみんなに笑ってほしい、と
ボードゲーム歴史がよくわかりました。
ドイツでは名前を入れてもらえるんですね。