日々の記録

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世界終末戦争」に続いて、マリオ・バルガス=リョサさんの「緑の家(上)」を読み終えました。

物語の舞台となるのは、ペルーの奥地です。複数の物語が並行して、時間軸も場所も入り組んで展開するので、最初はかなり戸惑いました。語られている主な物語をあげてみると・・・

インディオの村を訪れた尼僧院のシスターたちと治安警備隊の兵士たちが、そこから無理矢理インディオの女の子を連れ帰ります。そうして集めた女の子たちを僧院に閉じ込めて、シスターたちは西洋式の教育を押しつけています。

ところが、そうして育てられ少女の1人で、僧院の手伝いをしていたボニファシアは、あるとき僧院に集められた少女たちを逃がしてしまいます。それを怒った僧院長は、彼女をお金持ちのお手伝いとして僧院から追い出します。

ピウラと呼ばれる町は、砂まじりの風が吹いている厳しい土地です。住人は旅人が来るともてなしますが、誰も居着こうとはしません。あるとき、アンセルモという男がやって来ました。彼はなかなかの金持ちで、やがて町の側に「緑の家」と呼ばれる娼館を作りました。

それからピウラ出身のリトゥーマという青年が、久しぶりに町へと帰ってきました。彼は権力者を批判して、しばらく姿を隠していたようです。昔の仲間と酒を飲みながら語り合ったリトゥーマは、それから緑の家にも顔を出します。

それからフシーアという日系人らしい男性は、なにか盗みを働いて追われる身のようです。フシーアはアキリーノという老人と逃亡しながら、これまでの出来事を語り合います。

インディオは、彼らが採取したゴムや革を西洋人に売っています。安く手に入れた品々を売ることで、西洋人は大きな利益をあげていました。ところが、インディオに入れ知恵した者がいて、インディオたちはこれまでのように品物を西洋人に渡そうとはしません。

ざっと把握しただけでも、こういった物語が複雑にからみあいながらお話は進みます。特に、ある人物同士が語り合っている時に、そこで語られている人物のやり取りが並行して物語に挟み込まれるのが一番混乱しました。(^^;
それでも読み進めていくと、パズルのピースが組み合わさるように、複数の断片がなんとなくつながっていくのが面白いです。

まだ下巻が残っていますが、すべてを読み終えた時にどんな世界が見えてくるのか楽しみです。

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