なんでも屋エンジニアの文椎が主人公の、連作短編集でした。物語の舞台が数年先の未来ということもあり、現在ある技術が、そこでどんな形でさらに発展しているかが興味深かったです。
ドローンに、mastdon、bitcoinといった技術が、少し先の未来ではこんな風に使われているんだろうなあという説得力がありました。
ただ近未来予測小説としてはとても面白いのですが、登場人物が全体的に少し機械的な気がしました。そのせいか、読み終えた後にアイディアの面白さは心に残りましたが、心に残る登場人物は思い浮かびませんでした。
最終更新日 : 2022-10-30